
税理士試験の相続税法は富裕層対応で使えそうですが、勉強法を知りたいです。

独立後の高単価業務として相続税業務が魅力的とも聞きます。
本記事で解決できる疑問
- 相続税法の試験概要と独自の特徴
- 600〜800時間で合格を狙う学習法
- 財産評価と税額計算の効率的な攻略法
- 働きながら派の時間配分
- 相続税法に最適な通信講座

こんにちは、複数の士業資格を保有する現役士業の「てん」です。相続税法は独立後の高単価業務に直結する重要科目。攻略法を本音で解説します。
結論を先にお伝えします。
相続税法合格の鍵は「財産評価ルールの完全暗記×税額計算の正確性×特例制度の使い分け」の3点セット。必要学習時間600〜800時間と税法の中ではやや少なめですが、論点が独特で深い理解が必要。富裕層向け高単価業務の入口として選択する価値が高い科目です。
税理士試験「相続税法」とはどんな試験か
📌 相続税法の試験概要
- 試験時間:2時間
- 出題形式:理論問題50点+計算問題50点
- 合格点:60点前後
- 合格率:10〜12%
- 受験資格:簿財合格・大学等の所定要件あり
- 必要学習時間:約600〜800時間
相続税法は税理士試験の「選択科目で人気No.2」(1位は消費税法)。
「相続税は誰の身にも降りかかる税金」「富裕層対応で高単価」という実務需要から、毎年多くの受験生が選択します。
相続税法の独自の特徴
特徴1:相続税と贈与税の両方を扱う
「相続税法」という名称ですが、相続税と贈与税の両方が試験範囲。
これは他の税法(法人税法・所得税法等)にはない特徴です。
特徴2:財産評価が中核
相続税の計算には「財産評価」が不可欠。
土地・建物・株式・預貯金・保険金・年金など、財産種類ごとの評価ルールを完全暗記する必要があります。
特徴3:特例制度の組み合わせ
小規模宅地特例・配偶者税額軽減・農地の納税猶予・事業承継税制など、多数の特例制度があります。
本試験ではこれら特例の適用要件と計算方法が複雑に組み合わさって出題されます。
頻出論点
計算問題の頻出論点
- 相続税の課税価格計算
- 各種財産の評価(土地・建物・株式・保険金等)
- 小規模宅地等の特例
- 配偶者の税額軽減
- 基礎控除・税率の適用
- 贈与税の課税方式(暦年課税・相続時精算課税)
- 相続税額の按分計算
理論問題の頻出論点
- 相続税の概要・課税の根拠
- 相続税の納税義務者
- みなし相続財産
- 債務控除・葬式費用
- 小規模宅地特例の趣旨
- 配偶者税額軽減の趣旨
- 贈与税の制度趣旨
- 相続時精算課税制度
相続税法合格までの6ステップ勉強法
ステップ1:相続税の基本構造理解(1〜2ヶ月)
相続税の「課税対象→課税価格計算→相続税額計算」の流れを体系的に学習。
ステップ2:財産評価の完全暗記(2〜3ヶ月)
土地・建物・株式・保険金・年金など財産種類別の評価ルールを完全暗記。
これが相続税法学習の核心。1日1財産種別ペースで進めます。
ステップ3:特例制度の習得(2〜3ヶ月)
小規模宅地特例・配偶者税額軽減・事業承継税制など、特例の適用要件と計算方法を完璧に。
ステップ4:贈与税の理解(1〜2ヶ月)
贈与税の暦年課税と相続時精算課税の制度内容を完全に理解。
2024年度改正で精算課税制度が拡充されたため、最新情報のキャッチアップも必要。
ステップ5:問題集と過去問演習(2〜3ヶ月)
問題集の反復+過去問5年分以上を解き、本試験形式に慣れます。
ステップ6:直前期の総まとめ(1ヶ月)
答練と直前予想問題で総仕上げ。
💡 6ステップ学習計画(1年プラン)
- ステップ1:基本構造(1〜2ヶ月)
- ステップ2:財産評価(2〜3ヶ月)
- ステップ3:特例制度(2〜3ヶ月)
- ステップ4:贈与税(1〜2ヶ月)
- ステップ5:問題集+過去問(2〜3ヶ月)
- ステップ6:直前期総まとめ(1ヶ月)
合計:約1年(必要学習時間:600〜800時間)
財産評価ルールの攻略法
相続税法の最重要論点である財産評価を解説します。
土地の評価
土地は「路線価方式」と「倍率方式」の2つの評価方法があります。
- 路線価方式:市街地の土地。国税庁発表の路線価×補正率×面積
- 倍率方式:路線価のない地域。固定資産税評価額×倍率
本試験では路線価方式の「奥行価格補正・側方路線影響加算・二方路線影響加算」などの計算手順が頻出。
建物の評価
建物は固定資産税評価額で評価。
賃貸用建物の場合は借家権相当額を控除(30%減)します。
株式の評価
上場株式:相続開始日の終値・直前3ヶ月平均値の最も低い額。
非上場株式:類似業種比準方式・純資産価額方式・配当還元方式の組み合わせ。
非上場株式評価は本試験の難所の一つです。
小規模宅地等の特例を制覇する
相続税法で最も重要な特例「小規模宅地等の特例」を解説します。
特例の概要
被相続人の居住用宅地・事業用宅地について、最大80%の評価減が適用される強力な特例。
4つの区分
📌 小規模宅地特例の4区分
- 特定居住用宅地:80%減・上限330㎡
- 特定事業用宅地:80%減・上限400㎡
- 特定同族会社事業用宅地:80%減・上限400㎡
- 貸付事業用宅地:50%減・上限200㎡
本試験では「複数の宅地がある場合の組み合わせ計算」が頻出。
居住用と事業用の組み合わせ、限度面積調整など、複雑な計算が問われます。

小規模宅地特例は本当に複雑ですね…

はい、ここが相続税法最大の難所。ただし論点パターンは決まっているので、反復演習で必ず攻略できます。
配偶者税額軽減の重要性
もう一つの主要特例「配偶者の税額軽減」を解説します。
軽減額の計算
配偶者が取得した相続財産のうち「法定相続分」または「1億6,000万円」のいずれか多い額までは相続税がかかりません。
実務上の活用
「とりあえず配偶者にすべての財産を相続させる」という選択は税負担ゼロですが、配偶者死亡時の二次相続で大きな負担が生じる可能性も。
一次・二次相続を見据えた最適化が、実務の腕の見せ所です。
働きながら派の時間配分
📌 1年合格プラン(働きながら派)
- 9〜11月:基本構造+財産評価の概要
- 12〜2月:財産評価の深掘り
- 3〜5月:小規模宅地特例+配偶者軽減
- 6月:贈与税+過去問演習
- 7月:答練+直前予想
- 8月:本試験受験
1日2時間×11ヶ月で約660時間。十分に合格圏内に到達できる学習量です。
相続税法のキャリア展望
キャリア1:相続税専門事務所
相続税申告に特化した事務所。
1件50〜200万円の申告料で年収1,500〜3,000万円を実現する税理士も。
キャリア2:富裕層対応の総合事務所
相続税+所得税+法人税の総合対応で富裕層の資産管理顧問。
顧問契約+スポット相続案件の組み合わせで高収益型ビジネス。
キャリア3:金融機関・信託銀行の税務
信託銀行・プライベートバンクの相続税アドバイザーとしての就職。
年収1,000〜2,000万円の安定キャリア。
相続税法におすすめの通信講座
1位:スタディング 相続税法パーフェクトパック
業界最安水準。スマホ完結で隙間時間活用に最適。
2位:アガルート 相続税法
講師質問機能で複雑な財産評価論点を解決できる。
3位:大原・TAC 相続税法
合格者数業界トップクラス。実績重視派向け。
2024年度改正のポイント
2024年度から相続税・贈与税に大きな改正がありました。本試験対策の重要論点です。
📌 2024年度の主要改正
- 生前贈与加算期間:3年→7年に延長(段階的)
- 相続時精算課税制度:年110万円の基礎控除追加
- マンション評価方法の改正
- 事業承継税制の見直し
これらの改正は本試験の理論問題で「制度の趣旨」を問われる頻出論点。最新教材の通信講座で対応が必須です。
合格者のリアルな声
体験談1:32歳会計事務所勤務(10ヶ月合格)
「法人税法合格後、相続税法に挑戦。実務で相続案件を担当していたので、財産評価の理解がスムーズ。10ヶ月で合格達成」
体験談2:40歳信託銀行勤務(1年半合格)
「業務知識を活かして相続税法に挑戦。1年半で合格、現在は相続税専門の税理士法人に転職」
体験談3:35歳専業(10ヶ月合格)
「専業受験で1日6時間学習。財産評価の暗記がきつかったが、毎日継続して10ヶ月で合格」

10ヶ月〜1年半で合格できるなら、十分視野に入りそうです!

はい、相続税法は税法の中では学習量が少なめで、合格しやすい科目。富裕層対応キャリアを目指すなら、ぜひ選択してください。
相続税法のよくある質問
Q1. 相続税法は何ヶ月で合格できますか?
専業10ヶ月・働きながら1〜2年が標準的。税法の中では比較的短期で合格しやすい科目です。
Q2. 法人税法と相続税法、どちらを先に?
会計事務所勤務なら法人税法→相続税法の順が王道。富裕層対応専門なら相続税法を先に取る選択もあり。
Q3. 財産評価は実務でも使えますか?
はい、実務で頻繁に使う知識。試験合格後すぐに実務適用できる即戦力性が高い科目です。
Q4. 2024年度改正の影響は大きいですか?
生前贈与加算の7年延長は実務上大きな影響あり。本試験でも理論問題で頻出論点になっています。
Q5. 相続税法合格後のキャリアは?
相続税専門事務所・信託銀行・大手税理士法人の相続税部門など、高単価業務のキャリアパスが広がります。
結論:相続税法は「高単価業務の入口」
🏆 相続税法合格の5つの行動
- 財産評価のルールを完全暗記する
- 小規模宅地特例の4区分を完璧に
- 配偶者税額軽減と贈与税を押さえる
- 2024年度改正の理論問題対策を徹底
- 通信講座(スタディング)で効率学習
相続税法は「富裕層対応の高単価業務への入口」。
合格後の年収は1,500〜3,000万円も視野に入る、税理士試験の中で最も収益化しやすい科目の一つです。
今日中の無料体験申込から、富裕層対応キャリアへの道をスタートしましょう。
受験当日の時間配分テンプレ
🎯 相続税法本試験の時間配分
- 開始〜5分:全問題の確認・取捨選択判断
- 5分〜35分:理論問題(第1問・第2問)
- 35分〜95分:財産評価+税額計算(第3問)
- 95分〜115分:特例制度の適用+見直し
- 115分〜120分:最終確認
計算問題に60分以上を確保するのが合格戦略の中核です。
事業承継税制を押さえる
2018年度改正で大きく緩和された事業承継税制は、相続税法の重要論点です。
事業承継税制の概要
中小企業の事業承継時、非上場株式の相続税・贈与税が100%猶予される制度。
後継者が事業を継続する限り猶予が続き、最終的に免除される仕組み。
適用要件
📌 事業承継税制の主な要件
- 都道府県への特例承継計画の提出
- 後継者が代表者として5年以上事業継続
- 雇用の8割以上を5年平均で維持
- 非上場株式の継続保有
- 定期的な報告・継続届出書の提出
本試験では理論問題で「事業承継税制の趣旨」「適用要件」が問われます。
農地の納税猶予制度
農地相続時の特例制度として「農地の納税猶予」があります。
制度の概要
農業を継続する後継者が農地を相続した場合、相続税の納税が猶予される制度。
20年間の農業継続で最終的に免除されます(市街化区域内農地は終身まで継続要)。
本試験での出題傾向
農地相続は本試験の計算問題で頻出。納税猶予額の計算と適用要件を完全に押さえます。
非上場株式の評価方法
相続税法最大の難所の一つ、非上場株式評価を整理します。
3つの評価方式
📌 非上場株式評価の3方式
- 類似業種比準方式:上場している類似業種会社と比較して評価
- 純資産価額方式:会社の純資産額から1株あたり価額を算出
- 配当還元方式:配当金額に基づく評価(同族株主以外)
評価方式の選択
会社規模(大会社・中会社・小会社)と株主の属性(同族株主・少数株主)によって、適用される評価方式が変わります。
本試験では「どの方式を適用するか」の判定が頻出。会社規模判定基準を完全に暗記する必要があります。

非上場株式評価が一番難しそうです…

はい、相続税法の最難関論点。ただし出題パターンは限られているので、過去問演習で典型パターンを覚えれば十分対応できます。
相続税申告の実務フロー
相続税法合格者が実務で扱う申告業務の流れを紹介します。
ステップ1:相続人の確定(1〜2週間)
戸籍謄本を収集して相続人を確定。法定相続人と相続割合を把握します。
ステップ2:財産の調査(1〜2ヶ月)
不動産・預貯金・株式・保険金・年金など、被相続人のすべての財産を調査・把握。
ステップ3:財産評価(1〜2ヶ月)
各財産の相続税評価額を算出。土地・建物・株式は特に時間を要する作業。
ステップ4:遺産分割協議のサポート
相続人間の遺産分割協議をサポート。配偶者軽減・小規模宅地特例の最適化を提案。
ステップ5:申告書作成・提出(1〜2週間)
相続税申告書を作成し、被相続人の住所地を管轄する税務署に提出。
申告期限は相続開始から10ヶ月以内です。
相続税申告の報酬相場
合格後の高単価業務として、相続税申告の報酬相場を整理します。
💡 相続税申告の報酬相場
- 遺産総額5,000万円以下:30〜50万円
- 遺産総額1億円以下:50〜100万円
- 遺産総額3億円以下:100〜200万円
- 遺産総額5億円超:200〜500万円
- 事業承継案件:500〜1,000万円
月1〜2件の相続案件を扱うだけで年収1,500〜3,000万円を実現する専門税理士も多数いるのが現実です。
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相続税法は「人生の節目に必ず必要な税金」のプロフェッショナル。社会的にも経済的にも価値の高い専門性です!

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