3日間の試験が終わった直後から、「あの解答で合っていたのか」が頭から離れなくなります。
けれど税理士試験には、国税庁による公式の模範解答がありません。だからこそ「どの予備校が・いつ・どの科目の速報を出すのか」を知っているかどうかで、試験後の動き出しがまるで変わります。
この記事では、令和8年度(第76回)税理士試験の解答速報の公開スケジュールと、自己採点のやり方・その後の動き方を整理します。
この記事でわかること
- 大原・TACなど各社の解答速報が「いつ・どの科目から」出るか
- 国税庁が模範解答を公表しない理由と、代わりに公表されるもの
- 理論・計算それぞれの自己採点のやり方と注意点
- 自己採点の結果別に、9月から何を始めるべきか
※本記事は2026年8月11日(火)時点の各社公表情報にもとづいて更新しています。公開日時は変更されることがあるため、最新情報は各校の解答速報ページでご確認ください。
📅 第76回(令和8年度)税理士試験は8月6日(木)に全日程が終了しました
3日間の日程はすべて終わりました。ここからは解答速報で自己採点 → 結果別に9月の動きを決めるフェーズです。
解答速報の公開状況(2026年8月11日(火)時点)は次のとおりです。
- 資格の大原:全11科目の解答を公開中。解答解説会の動画をYouTubeで配信中
- TAC:全科目の解答を公開中(簿記論・国税徴収法は8月8日修正版)。解答解説会の動画配信は申込受付中
- ネットスクール:簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法・相続税法・国税徴収法の確定版を公開済み
- クレアール:法人税法を公開中(簿記論・財務諸表論・相続税法・消費税法は掲載準備中。解答・解説動画は8月27日(木)14:00〜配信予定)
大原の本試験採点・分析サービスは8月19日(水)まで。全国集計にもとづく合格ライン予測と得点分布が返ってくるので、自己採点をしたら期限までに入力しておくと判断材料が増えます。
発表までの過ごし方と9月からの科目戦略は税理士試験が終わったら何をする?にまとめています。
出典:各校の解答速報ページ(2026年8月11日時点)。公開日時は変更されることがあります。合格発表は2026年11月27日(金)です。
結論|第76回(2026年)解答速報の公開スケジュール
2026年8月11日(火)時点で、資格の大原とTACは全科目の解答速報を公開済みです。ネットスクールも主要科目の確定版を公開しています。クレアールは法人税法のみ公開中で、簿記論・財務諸表論・相続税法・消費税法は掲載準備中です。
| 予備校 | 公開開始 | 備考 |
|---|---|---|
| 資格の大原 | 8月6日(木)17:00〜科目別に順次 | 全11科目を公開済み。解答解説会の動画をYouTubeで配信中 |
| TAC | 8月7日(金)10:00〜順次 | 全科目を公開済み(簿記論・国税徴収法は8月8日修正版)。解答解説会の動画配信は申込受付中 |
| ネットスクール | 試験当日から順次公開 | 簿記論・財務諸表論・法人税法・消費税法・相続税法・国税徴収法の確定版を公開済み。科目別の解説動画あり |
| LEC | 例年、試験後に順次 | 解答速報と解説冊子の配布を実施 |
| クレアール | 法人税法は公開中/他科目は準備中 | 簿記論・財務諸表論・法人税法・相続税法・消費税法が対象。解答・解説動画は8月27日(木)14:00から配信予定 |
科目でいちばん受験者が多い簿記論・財務諸表論は、大原が8月6日(木)17:00に公開済みです。最終日の試験が終わったその日の夕方から自己採点を始められる、ということです。
大原の科目別の公開日時は次のとおりでした(現在はいずれも公開済みです)。
| 科目 | 大原の速報公開 |
|---|---|
| 簿記論・財務諸表論 | 8月6日(木)17:00 |
| 消費税法 | 公開中 |
| 法人税法 | 公開中 |
| 所得税法・相続税法・酒税法・国税徴収法・住民税・事業税・固定資産税 | 公開中 |
国税庁は模範解答を公表しない
税理士試験の実施元(国税審議会・国税庁)は、試験後に模範解答を公表しません。配点も非公表です。
国税庁のサイトに後日掲載されるのは、次の2つです。
- 試験問題・答案用紙(試験後に掲載)
- 「出題のポイント」(出題の趣旨を科目別に解説したもの。例年、合格発表の時期に公表)
つまり試験直後の自己採点は、予備校の解答速報だけが頼りになります。各社の解答が割れる論点も毎年あるため、1社だけでなく2社以上を見比べるのが自己採点の基本です。
試験日程と速報公開の対応|自分の科目はいつ答え合わせできるか
第76回の試験日程(令和8年8月4日〜6日)と、速報が出るタイミングの対応です。
| 試験日 | 科目 | 大原の速報 |
|---|---|---|
| 8月4日(火) | 簿記論/財務諸表論/消費税法・酒税法 | 簿財=6日17:00、消費=7日14:00、酒税=8日10:00 |
| 8月5日(水) | 法人税法/相続税法/所得税法 | 法人=7日17:00、相続・所得=8日10:00 |
| 8月6日(木) | 国税徴収法/固定資産税/住民税・事業税 | いずれも8日10:00 |
初日に受けた簿記論・財務諸表論でも、速報が出るのは最終日の夕方以降です。「試験の翌日に答え合わせできない」ことを先に知っておくと、無用にそわそわせずに済みます。
なお受験案内では、問題用紙と計算用紙に限り鉛筆・消しゴムの使用が認められています。試験中に自分の解答(計算の最終値や理論の柱)を問題用紙に書き残しておくと、自己採点の精度が大きく上がります。これから受験する科目が残っている方は覚えておいてください。
自己採点のやり方|計算と理論でやり方が違う
計算問題の自己採点
計算は最終値と過程の数値をそのまま照合できるため、比較的正確に採点できます。
- 問題用紙に書き残した数値と、速報の解答を突き合わせる
- 各社の速報で解答が割れている箇所は「取れたか不明」として、強気・弱気の2パターンで集計する
- 配点は非公表のため、速報に付いている予想配点をそのまま使う
理論問題の自己採点
理論は模範解答と一言一句同じには書けないので、「柱(論点)を挙げられたか」を単位に採点します。
- 速報の解答例から「柱」を抜き出し、自分が触れた柱の数を数える
- 規定の精度(ベタ書きの正確さ)は自分に甘くなりがちなので、1段階厳しめに見積もる
- 柱が1本丸ごと抜けている場合、その配点はゼロとして集計する
理論の自己採点は誤差が大きく、±10点程度ぶれるのが普通です。1点刻みの結果に一喜一憂するより、「合格圏・ボーダー・厳しい」の3ゾーンのどこにいるかを掴むのが目的だと考えてください。
合格ラインは「60点」、ただし実際の受け止め方
税理士試験の合格基準は各科目とも満点の60%と公表されています。
ただし配点が非公表であること、受験界では実質的に競争試験的な運用がされているとみられていることから、「速報の予想配点で60点=確実」とは言い切れません。
実務的には、次のように受け止めるのが安全です。
- 予想配点で70点以上:合格圏。次の科目に完全に切り替えてよいゾーン
- 55〜70点:ボーダー圏。各社の講評・ボーダー予想が出揃うのを待ちつつ、次の科目と並行
- 55点未満:厳しめ。同じ科目の立て直しを軸に計画を組み直す
各社の解答解説会(大原=YouTubeで配信中、TAC=動画配信を申込受付中)では、講師による難易度講評やボーダー観が語られます。自己採点がボーダー圏だった方は、ここまで見てから判断しても遅くありません。
合格発表は令和8年11月27日(金)です。発表までおよそ4か月あります。
自己採点が終わったら|9月からの動きが1年後を決める
税理士試験で毎年言われることですが、発表を待ってから次を始めると、9〜11月の3か月をまるごと失います。科目合格制の税理士試験では、この3か月の差が翌年の合否に直結します。
ゾーン別の動き方は次のとおりです。
- 合格圏:迷わず次の科目へ。9月開講のカリキュラムに乗るのが最短ルートです
- ボーダー圏:次の科目を主軸にしつつ、発表後に戻れるよう今年の科目の理論だけ維持する
- 厳しい:敗因分析が先です。教材や学習スタイルが合っていなかったなら、講座選びからやり直す価値があります
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よくある質問(FAQ)
Q1. 解答速報はどこが一番早いですか?
第76回では資格の大原の簿記論・財務諸表論(8月6日(木)17:00)が最速でした。TACは8月7日(金)10:00から順次公開し、2026年8月11日(火)時点では大原・TACとも全科目が公開済みです。ネットスクールも簿記論・財務諸表論を中心に早い段階で速報を出しています。
Q2. 各社で解答が違うことはありますか?
あります。特に理論の柱の立て方や、計算の別解が認められそうな論点では毎年割れます。割れた箇所は「取れたか不明」として、強気・弱気の2パターンで自己採点するのが実務的です。
Q3. 自己採点で60点を超えていたら合格ですか?
断定はできません。配点が非公表のため、速報の予想配点と実際の配点はずれることがあります。予想配点で70点以上あれば合格圏、55〜70点はボーダー圏として、各社の講評も参考に判断してください。
Q4. 合格発表はいつですか?
第76回税理士試験の合格発表は令和8年11月27日(金)の予定です。国税庁ホームページで確認できます。
Q5. 自己採点がボーダーでした。次の科目は始めるべきですか?
始めるべきです。発表を待つと9〜11月の3か月を失います。次の科目を主軸にしつつ、今年の科目の理論を週1回だけ回して維持しておくと、どちらの結果でも対応できます。
まとめ|速報の日程を押さえて、迷わず次へ
第76回税理士試験の解答速報は、大原が8月6日17:00(簿財)から、TACが8月7日10:00から順次公開され、現在は大原・TACとも全科目が出そろっています。国税庁は模範解答を出さないため、2社以上の速報を見比べて自己採点し、3つのゾーンのどこにいるかを掴んでください。
そして結果がどのゾーンでも、9月からの動きを止めないこと。科目合格制の税理士試験では、それが1年後にいちばん効きます。

