宅建の通信講座を申し込む前に、教育訓練給付金の制度を確認しておきたい方は多いはずです。
最大で受講料の70%が還付される制度を活用すれば、実質負担を大きく減らせます。
本記事では、宅建講座で使える給付金の種類と申請方法を、5つのステップで具体的に解説します。
申請方法も全然わからなくて、損したくないんです。
専門実践教育訓練(70%還元)の対象講座は限られますが、本記事で完全網羅します。
記事の最後では、申請後の還付タイミングやよくある失敗例も紹介します。
最後まで読めば、迷いなく給付金申請ができるようになるはずです。
👤 この記事を書いた人
本記事は、複数の士業資格を保有し、現役士業として8年の実務経験を持つ筆者が、業界の内側から本音で解説します。
教科書的な理論ではなく、現場で見てきたリアルな情報をお届けします。
教育訓練給付金の3区分と宅建対応状況

教育訓練給付金には、還付率が異なる3つの区分があります。
宅建講座は主に「一般教育訓練給付金」の対象となるのが一般的です。
ただし、講座によっては専門実践教育訓練の対象となり、最大70%還付を受けられるケースもあります。
下の表で違いを整理しました。
一般教育訓練給付金(還元率20%)
受講料の20%(上限10万円)が還付される、最も基本的な制度です。
雇用保険に1年以上加入していれば、原則として誰でも利用できます。
宅建講座の多くがこの区分の対象となっており、申請も比較的簡単です。
修了後にハローワークで一度だけ手続きを行う仕組みです。
特定一般教育訓練給付金(還元率40%)
速やかな再就職や早期キャリア形成に資する講座が対象で、40%(上限20万円)が還付されます。
受講開始の1ヶ月前までに、ジョブ・カードを使った訓練前キャリアコンサルティングが必要です。
事前手続きの手間はかかりますが、還付額が倍になるのが大きな魅力です。
宅建講座でこの区分が適用されるケースは現状では少数です。
専門実践教育訓練給付金(還元率最大70%)
最大で受講料の70%(年間上限56万円)が還付される、最も手厚い制度です。
中長期的なキャリア形成に資する専門性の高い講座が対象となります。
受講前のキャリアコンサルティングと、定期的な受給申請が必要です。
宅建単体での対象講座は限られますが、不動産関連の専門講座と組み合わせると対象になる場合があります。
ただし20%でも、5万円の講座なら1万円が戻ってくる計算なので大きいですよ。
宅建講座で給付金対象の主要講座リスト

主要な宅建通信講座で、教育訓練給付金の対象となっている講座を整理します。
対象講座は厚生労働大臣の指定を受けたもので、毎年見直されます。
受講申込み前に、必ず各社の最新情報を確認してください。
アガルートアカデミー
宅建試験合格を目指す総合講義が、一般教育訓練給付金の対象となっています。
受講料は他社よりやや高めですが、合格特典の全額返金制度も併用できる点が強みです。
講師による動画講義のクオリティが高く、本気で合格を狙う層に支持されています。
給付金20%+合格特典で実質負担をさらに圧縮可能な構造になっています。
フォーサイト
フォーサイトのバリューセットも、一般教育訓練給付金の対象講座として指定されています。
高い合格率で知られ、フルカラーテキストと専用eラーニングのManaBunが評判です。
不合格時の全額返金制度がある講座もあり、給付金と併せて安心して申込めます。
料金体系も比較的明朗で、初学者から経験者まで幅広く対応しています。
ユーキャン
ユーキャンの宅建講座も、一般教育訓練給付金の対象となっています。
知名度の高さと、紙テキスト中心の学習スタイルが特徴です。
働きながら学習する社会人層からの支持が厚い講座です。
受講料63,000円のうち、20%にあたる12,600円が還付対象となります。
LEC・TAC・大原
大手予備校系の宅建講座も、多くが教育訓練給付金の対象です。
通学+通信のハイブリッド型を選べる点が、独学では不安な方に向いています。
料金は10万円を超える講座もありますが、給付金で2万円前後の還付を受けられます。
講座ごとに対象有無が異なるため、申込み前にハローワークの検索システムで確認しましょう。
スタディング
スタディングの宅建講座は給付金対象外ですが、もともと2万円台と安価です。
スマホ完結のスキマ学習に特化しており、隙間時間活用派にはぴったりです。
給付金を使わず安く済ませるなら、十分な選択肢となります。
合わせて読んでみてください。
教育訓練給付金 申請の5ステップ

申請は5つのステップで進めるとスムーズに完了します。
各ステップで必要な手続きと注意点を、順を追って解説します。
ステップ1: 対象講座と受給資格の確認
まず、申し込みたい講座が給付金の対象かどうかを確認します。
厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で検索すれば、対象講座を一覧できます。
同時に、自分が受給資格を満たしているかを最寄りのハローワークで確認しましょう。
雇用保険の被保険者期間など、細かい条件があるため事前確認は必須です。
ステップ2: 講座の申込みと受講開始
受給資格が確認できたら、対象講座を申し込みます。
申込み時に「教育訓練給付金制度を利用する」旨を、必ず講座運営会社に伝えてください。
受講料は一旦自己負担で支払い、修了後に還付される仕組みです。
領収書は必ず保管しておきましょう。
ステップ3: 講座の修了と修了証明書の取得
講座に定められた修了基準を満たすと、運営会社から修了証明書が発行されます。
添削課題の提出率や、テストの正答率が基準となるケースが一般的です。
修了基準を満たさなかった場合、給付金は受け取れないため要注意です。
修了予定時期から逆算して、計画的に学習を進めましょう。
ステップ4: ハローワークへの申請書類提出
修了後1ヶ月以内に、住所地を管轄するハローワークで申請手続きを行います。
必要書類を揃えて窓口に提出し、給付金支給の審査を受けます。
郵送による申請も可能なハローワークが増えているため、事前に確認しましょう。
申請期限を1日でも過ぎると、原則として受給できなくなります。
ステップ5: 還付金の受取
申請が受理されると、指定した銀行口座に給付金が振り込まれます。
申請から振込までは、おおむね1ヶ月程度が目安です。
振込までに不備が見つかると、追加書類の提出を求められることもあります。
不安な方は、申請時に窓口担当者に確認しておくと安心です。
これさえ守れば、ほぼ確実に還付を受けられますよ。
申請に必要な書類リスト

ハローワークでの申請時に必要な書類を、漏れなく揃えておきましょう。
書類が1点でも不足すると、再来所が必要になるため事前準備が肝心です。
必須書類
申請に絶対必要な書類は、以下のとおりです。
- 教育訓練給付金支給申請書(ハローワーク窓口またはWebで入手)
- 教育訓練修了証明書(講座運営会社が発行)
- 領収書または受講料の支払い証明書
- 本人・住所確認書類(運転免許証・マイナンバーカード等)
- 個人番号(マイナンバー)確認書類
- 払渡希望金融機関の通帳またはキャッシュカードの写し
- 雇用保険被保険者証(雇用保険番号確認のため)
注意したい書類のポイント
領収書は受講料全額の支払いが確認できるものを提出する必要があります。
分割払いの場合は、全分割分の支払い完了が確認できる書類が必要です。
クレジットカード決済の場合、明細書とカード会社の支払証明が求められることもあります。
不明点は、申込み時に講座運営会社に確認するのがおすすめです。
実質負担シミュレーション(料金別の還付額)

受講料別の、実際の負担額をシミュレーションしてみましょう。
還付率20%の一般教育訓練給付金を基準に、概算で試算します。
| 受講料 | 還付額(20%) | 実質負担額 |
|---|---|---|
| 30,000円 | 6,000円 | 24,000円 |
| 50,000円 | 10,000円 | 40,000円 |
| 70,000円 | 14,000円 | 56,000円 |
| 100,000円 | 20,000円 | 80,000円 |
| 150,000円 | 30,000円 | 120,000円 |
一般教育訓練給付金の還付額は最大10万円が上限となっています。
50万円を超える講座でも、還付額は10万円までという点に注意が必要です。
専門実践教育訓練(70%)で計算した場合
仮に70%還付の対象講座だった場合、負担はさらに大きく軽減されます。
10万円の講座であれば、7万円が還付され、実質3万円の負担となります。
20万円の講座でも、実質負担は6万円程度に抑えられる計算です。
ただし宅建単体講座で70%還付の対象となるケースは現状ほぼなしと考えておきましょう。
よくある失敗パターンと対策

給付金申請でつまずく方が多いパターンを、5つにまとめて紹介します。
事前に知っておけば、ほぼ確実に回避できるミスばかりです。
失敗1: 申請期限を過ぎてしまう
最も多い失敗が、修了から1ヶ月以内という申請期限の超過です。
受講終了後の気の緩みが原因で、申請を忘れてしまう方が後を絶ちません。
修了直後にカレンダーに「申請期限」をマークしておくのが対策です。
失敗2: 対象外の講座を選んでしまう
給付金対象だと思い込んで申し込んだ講座が、実は対象外だったケースです。
講座ページに「給付金対応」と書かれていても、コースによって対象有無が異なります。
必ず厚生労働省の検索システムで、コース名まで一致するか確認しましょう。
失敗3: 修了基準を満たさない
添削課題を期限内に出さなかったり、修了テストに合格しなかったりするパターンです。
運営会社が定める修了基準を満たさないと、給付金は1円も受け取れません。
申込み時に「修了基準」を確認し、計画的に学習を進めることが重要です。
失敗4: 必要書類の不足
領収書を紛失したり、本人確認書類を忘れたりして、再来所になるパターンです。
受講料の領収書は、給付金申請まで保管する必要があります。
申請前にチェックリストで書類を1点ずつ確認するのがおすすめです。
失敗5: 受給資格を満たしていなかった
雇用保険の加入期間が足りず、そもそも対象外だったケースです。
初回受給は雇用保険加入1年以上、2回目以降は3年以上の加入が必要です。
離職中の方は、離職から1年以内であれば対象となる場合があります。
必ず受講申込み前に、ハローワークで受給資格の確認を行いましょう。
受講開始時点から「1年以内に申請するぞ」と意識しておくと、漏れがなくなりますよ。
アガルートvs他社の給付金活用比較

給付金を最大限活用するなら、各社の特徴を踏まえて選ぶことが大切です。
主要3社で給付金活用時のお得度を比較してみましょう。
アガルートの強み
給付金20%還付+合格特典の全額返金で、実質負担をさらに圧縮できる点が強みです。
合格すれば実質無料、不合格でも給付金分の還付を受けられる構造です。
講師による高品質な動画講義で、本気で合格を目指す層に最適です。
フォーサイトの強み
給付金対象+不合格時の全額返金制度の組み合わせが魅力です。
高い合格率の実績と、フルカラーテキストの分かりやすさが評判です。
料金もアガルートよりやや安く、コスパ重視派に向いています。
ユーキャンの強み
知名度の高さと、紙テキスト中心の学習スタイルが特徴です。
給付金20%還付で、6.3万円の受講料から1.26万円が戻ってきます。
講師との添削指導があり、独学では不安な方に向いています。
3社の選び方まとめ
本気で短期合格したい方には、アガルートかフォーサイトがおすすめです。
講座品質・合格率を重視するなら、給付金+不合格返金の二重保険が組めるフォーサイトが安心です。
紙の教材で着実に進めたい方には、ユーキャンがしっくりきます。
\給付金20%還元対象講座/
申請後の還付タイミングと受給スケジュール

申請から実際に振込まで、どの程度の期間がかかるかをまとめます。
余裕を持った資金計画のためにも、おおよそのスケジュール感を把握しておきましょう。
一般的な還付スケジュール
申請書類をハローワークに提出してから、約1ヶ月後に指定口座へ振込まれます。
申請内容に不備がある場合は、追加書類の提出で1〜2週間延びるケースがあります。
最も早いケースで2週間程度、遅くても2ヶ月以内には還付完了となるのが目安です。
受講開始から還付までの全体スケジュール例
受講期間6ヶ月の講座を例に、全体スケジュールを示します。
- 1ヶ月目: 講座申込・受講開始
- 1〜6ヶ月目: 学習・添削課題提出
- 6ヶ月目末: 修了基準達成・修了証明書受領
- 7ヶ月目: ハローワークで申請手続き
- 8ヶ月目: 還付金振込
受講料を一旦立て替える形になるため、資金計画には注意が必要です。
分割払いで負担を分散させる方法も、選択肢として検討してみましょう。
振込が遅れる場合の対処法
申請から1ヶ月半経っても振込がない場合は、ハローワークに問い合わせましょう。
書類不備の通知が郵送中の可能性もあるため、住所変更がないかも確認します。
振込予定日の目安は、申請時に窓口担当者から伝えられるため、メモしておくと安心です。
\給付金対象・実質負担を最小化/
よくある質問(FAQ)

Q1. 専門実践教育訓練給付金で70%還元される宅建講座はありますか?
現状、宅建単体の通信講座で専門実践教育訓練(70%還元)の対象となる講座はほぼありません。
不動産関連の専門講座と組み合わさった一部の通学型講座で対象となるケースがあります。
最新情報は、厚生労働省の教育訓練講座検索システムで「宅建」と検索して確認してください。
Q2. 退職してから受講しても給付金は受け取れますか?
離職から原則1年以内であれば、受給資格を満たせば対象となります。
育児・介護等の理由で離職した場合は、最大20年まで延長可能な特例措置もあります。
離職中の方は、必ずハローワークで受給資格期間延長の手続きを確認しましょう。
Q3. 過去に給付金を受けたことがあっても、再度利用できますか?
前回受給から3年以上経過し、かつ雇用保険に3年以上加入していれば再利用可能です。
初回利用時よりも、加入期間の条件が厳しくなる点に注意が必要です。
詳細はハローワーク窓口で必ず確認してください。
Q4. 受講料が10万円超でも、還付額は2万円までですか?
一般教育訓練給付金の還付額は、受講料の20%(上限10万円)となります。
受講料50万円までは上限に達せず、それを超えると一律10万円が還付されます。
高額講座を申し込む場合でも、還付額は最大10万円という点を理解しておきましょう。
Q5. パートやアルバイトでも給付金は使えますか?
雇用保険に加入していて、受給資格期間を満たしていれば対象となります。
勤務形態よりも、雇用保険被保険者であるかどうかが重要なポイントです。
自分の加入状況がわからない場合は、勤務先かハローワークに問い合わせてください。
Q6. 申請にかかる費用はありますか?
給付金の申請自体に手数料はかかりません。
必要書類の取得費用(住民票等)も、申請に必須となるケースは少ないです。
無料で利用できる制度なので、対象となる方は積極的に活用しましょう。
\給付金対象・実質負担を抑制/
まとめ: 給付金を活用して賢く宅建合格を目指そう

宅建の教育訓練給付金は、受講料の20%(最大10万円)が還付される制度です。
対象講座を選び、修了基準を満たし、期限内に申請するの3点を押さえれば確実に還付を受けられます。
主要な宅建通信講座の多くが対象となっているため、講座選びの幅も広く確保できます。
還付額分を学習教材や模試の追加投資に回せば、合格可能性をさらに高められるはずです。
講座選びから始めてみます。
まずはランキング記事で給付金対象講座を比較してみてください。
本記事の制度詳細は厚生労働省の公式情報をベースにしていますが、最新の対象講座や還付率は変更される可能性があります。
必ず申込み前に、ハローワーク・各講座運営会社・厚生労働省の検索システムで最新情報を確認してください。
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