公認会計士試験は3大難関国家資格のひとつで、独学合格はほぼ不可能と言われます。
そのため受験生の多くは、予備校に通って合格を目指すことになります。
その中でも最大手として人気を二分しているのが、CPA会計学院とTACです。
本記事では、両校の料金・合格実績・教材・サポートを比較し、どちらがあなたに向いているかを本音で解説します。
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本記事は、複数の士業資格を保有し、現役士業として8年の実務経験を持つ筆者が、業界の内側から本音で解説します。
教科書的な理論ではなく、現場で見てきたリアルな情報をお届けします。
結論先取り:CPA会計学院とTACはどっちが向いている?

まず結論からお伝えします。
CPA会計学院は短期合格と最新の合格者占有率で他校を圧倒しています。
一方TACは、簿記から税理士・公務員まで幅広い資格を扱う老舗総合校としての安心感が強みです。
下記の早見表でタイプ別の最適校を確認してください。
タイプ別早見表
| あなたのタイプ | おすすめ校 | 理由 |
|---|---|---|
| 最短ルートで合格したい | CPA会計学院 | 2024年合格者占有率50%超 |
| WEB通信中心で学びたい | CPA会計学院 | 通信特化で講義動画が充実 |
| 大手校舎で通学したい | TAC | 全国校舎数が圧倒的 |
| 老舗の安心感を重視 | TAC | 創業から40年超の総合校 |
| 他資格にも興味あり | TAC | 税理士・簿記・公務員等を併設 |
迷ったらCPA会計学院が無難というのが、最近の業界内でのコンセンサスです。
ただしTACにも独自の魅力があるため、続くセクションで両校を深く比較します。
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CPA会計学院とTACの特徴を比較

両校の基本情報と特徴を整理します。
CPA会計学院:公認会計士特化の最大手
CPA会計学院は、公認会計士試験に完全特化した予備校です。
もともとは中堅校でしたが、2020年代に入って急成長を遂げました。
2024年の合格者占有率は50%を超えており、業界トップを走っています。
WEB講義を中心とした学習スタイルが特徴で、テキスト・問題集も自社制作です。
校舎は東京・大阪を中心に展開しており、通学+WEBの併用も可能です。
TAC:資格全体の老舗総合校
TACは1980年創業の老舗予備校で、公認会計士以外にも税理士・簿記・公務員など幅広い資格を扱います。
会計士業界で長年トップを走ってきた信頼の総合校です。
全国に校舎を展開しており、通学希望の受験生に強みがあります。
講師陣には実務経験豊富なベテランが多く、答練(模試形式の演習)の質に定評があります。
近年はCPA会計学院に押されていますが、依然として高い合格実績を維持しています。
料金比較:CPA会計学院 vs TAC

公認会計士講座の料金は、コース内容や受講期間で大きく変わります。
両校の主要コースの料金目安をまとめました。
主要コースの料金比較表
| コース | CPA会計学院 | TAC |
|---|---|---|
| 2年スタンダードコース | 約75万円 | 約75〜80万円 |
| 1.5年短期コース | 約70万円 | 約75〜85万円 |
| 通信講座のみ | 約70万円〜 | 約75万円〜 |
| 通学+WEB併用 | 約75万円 | 約80〜90万円 |
料金面ではCPA会計学院がやや安めに設定されています。
ただしTACは校舎数が多く、通学利便性で料金差を埋める受験生もいます。
料金詳細は最新の公式サイトで必ず確認してください。
教育訓練給付金の対象状況
両校とも一部コースが教育訓練給付金(一般・特定一般)の対象です。
給付金が受けられれば、実質負担は20〜40%減となります。
対象コースは年度ごとに変動するため、申込前に必ず厚生労働省の検索システムで確認しましょう。
合格実績比較:CPA会計学院 vs TAC

予備校選びで最も重視されるのが合格実績です。
両校の合格者数と占有率の傾向を整理します。
2024年合格実績の傾向
2024年の公認会計士論文式試験では、CPA会計学院が合格者占有率50%超を達成しました。
これは予備校1校で全合格者の半数以上を輩出するという、業界でも異例の数字です。
一方TACは、2010年代まで業界トップを走ってきた老舗実績があります。
近年はCPA会計学院に押されつつも、安定的に合格者を輩出しています。
合格率の捉え方
注意したいのは、合格率と合格者占有率は別物だという点です。
合格者占有率は「全合格者のうち何%が当該予備校か」を示します。
そのため、受講生数の多い予備校ほど高くなる傾向があります。
純粋な学習効率を見る際は、合格者占有率と受講生規模の両方を確認するのが鉄則です。
教材・カリキュラム比較

教材の質とカリキュラム設計は、合格に直結する要素です。
CPA会計学院:WEB通信特化の設計
CPA会計学院の最大の強みは、WEB講義を中心とした柔軟な学習設計です。
講義は1コマ60〜90分単位で細分化されており、スキマ時間学習にも対応します。
テキストは自社制作で、本試験の出題傾向に沿った設計が特徴です。
問題集・答練もWEB上で確認でき、進捗管理がしやすい仕組みです。
講師陣は若手中心ですが、本試験合格者が多く配属されています。
TAC:通学+WEB併用のハイブリッド
TACは通学と通信(WEB)の併用が前提のカリキュラム設計です。
校舎での生講義に加え、欠席時はWEBで補講できる柔軟性があります。
答練(模試形式の演習)の質に定評があり、本番形式での実践演習に強みがあります。
講師には実務経験豊富なベテランが多く、財務会計論や監査論の解説に厚みがあります。
ただし、講義時間が長めで通学前提のため、社会人や地方在住者には負担を感じる場合もあります。
サポート体制比較

長期戦の公認会計士試験では、サポート体制の充実度が合否を左右します。
CPA会計学院:チューター制度が手厚い
CPA会計学院は、チューター制度が業界トップクラスの手厚さです。
合格者や合格直前の優秀な受講生が、質問対応や学習相談を担当します。
校舎自習室の常駐チューターに、いつでも質問できる環境が整っています。
通信受講者でもオンラインチャットで質問対応してもらえます。
学習計画の相談や、苦手科目の対策アドバイスも受けられます。
TAC:講師質問+答練フィードバック
TACは講師への直接質問+答練フィードバックが基本のサポートスタイルです。
講師に直接質問できるのは、ベテラン陣ならではの安心感があります。
答練の添削フィードバックも丁寧で、論文式対策に強みを発揮します。
ただし、通信受講者の質問対応はメール中心で、即時性ではCPA会計学院に劣る場合があります。
校舎での自習や雑談で講師と仲良くなれる、というアナログな魅力もあります。
校舎数・受講形態の比較

通学を希望する場合は、校舎数とアクセスも重要な比較ポイントです。
全国校舎数の比較
| エリア | CPA会計学院 | TAC |
|---|---|---|
| 首都圏 | 複数校舎(東京中心) | 10校以上 |
| 関西 | 大阪・京都 | 大阪・京都・神戸 |
| 地方主要都市 | 限定的 | 名古屋・福岡・札幌等 |
| 地方小都市 | 通信中心 | 提携校あり |
校舎数の多さではTACが圧倒的に勝ります。
地方在住で通学希望なら、TACの方が選択肢が広がります。
ただし、WEB通信中心の学習なら、どちらを選んでも実質的な差は少ないでしょう。
受講形態の柔軟性
CPA会計学院は、WEB通信+校舎自習室利用の組み合わせが標準的な使い方です。
TACは通学+WEB併用が基本で、校舎中心の学習文化があります。
社会人受験生はWEB中心、大学生・専念受験生は通学中心、と分かれる傾向があります。
CPA会計学院に向いている人/TACに向いている人

両校の特徴を踏まえ、タイプ別におすすめを整理します。
CPA会計学院に向いている人
以下のタイプの方には、CPA会計学院をおすすめします。
- 最短ルートで合格したい
- WEB通信中心で学びたい
- スキマ時間を活用したい
- チューターに質問しまくりたい
- 最新の合格実績を重視する
- 料金を少しでも抑えたい
社会人・大学生・通信中心で学びたい人には、特にCPA会計学院がフィットします。
TACに向いている人
以下のタイプの方には、TACをおすすめします。
- 校舎で生講義を受けたい
- 地方主要都市で通学したい
- 老舗の安心感を重視する
- 講師に直接質問したい
- 答練の質を最重視する
- 簿記・税理士など他資格にも興味がある
通学派・地方在住・他資格併行を考える人には、TACが向いています。
利用者の評判・口コミ傾向

両校の受講生から寄せられる声を、中立的に整理します。
CPA会計学院の口コミ傾向
ポジティブな声では、以下のような意見が目立ちます。
- テキストが分かりやすい
- WEB講義の細分化で集中しやすい
- チューターの質問対応が早い
- 合格実績の伸びに安心感がある
一方ネガティブな声では、以下のような指摘もあります。
- 校舎が満員で自習スペースが取りにくい
- 講師は若手中心で人柄重視の人には合わない場合も
- 地方には校舎がほぼない
TACの口コミ傾向
ポジティブな声では、以下のような意見が目立ちます。
- 講師の経験値が高く解説に厚みがある
- 答練のフィードバックが丁寧
- 校舎が全国にあり通学しやすい
- 老舗の安心感がある
一方ネガティブな声では、以下のような指摘もあります。
- 料金がやや高め
- 講義時間が長く社会人には負担
- 通信受講者の質問対応がメール中心で遅め
- 近年の合格者占有率でCPAに押されている
口コミは個人の体感に依存するため、最終的には資料請求や説明会で自分の目で確認するのが鉄則です。
よくある質問FAQ

Q1. CPA会計学院とTACの料金差はどのくらい?
2年スタンダードコースで比較すると、両校ともおおむね75〜80万円台です。
CPA会計学院がやや安め、TACがやや高めという傾向ですが、コース内容で前後します。
Q2. 合格者占有率の差はどのくらい?
2024年の論文式試験では、CPA会計学院が50%超、TACが20%前後と報道されています。
この差は近年急速に拡大しており、業界内でも注目されています。
Q3. 通信講座だけでも合格できますか?
可能です。むしろ近年の合格者は通信中心の受講者が増えています。
CPA会計学院・TACともに、通信のみで合格者を多数輩出しています。
Q4. 大学生と社会人ではどちらが向いている?
大学生は通学+WEB併用の柔軟さでTACも適合します。
社会人はスキマ時間活用が必須なため、WEB通信特化のCPA会計学院がおすすめです。
Q5. 教育訓練給付金は使えますか?
両校とも一部コースが対象です。
厚生労働省の検索システムで対象講座を確認の上、ハローワークで申請手続きをしましょう。
Q6. 途中で予備校を変えても大丈夫?
不可能ではありませんが、テキストや学習スタイルが大きく異なるためおすすめしません。
最初の選択で迷ったら、両校の説明会や資料請求で比較検討するのが鉄則です。
入学時期と開講時期の比較

公認会計士講座は、いつでも入学できるわけではありません。
両校とも年間スケジュールに沿った開講パターンがあります。
CPA会計学院の開講パターン
CPA会計学院は、毎年5月・8月・12月・3月の年4回が主要な開講時期です。
WEB通信は随時入学可能で、申込後すぐに講義動画を視聴できます。
校舎での生講義はクラスごとに開講日が決まっているため、事前確認が必要です。
大学2年生の春から始める受験生が多く、2年スタンダードコースが主流です。
TACの開講パターン
TACも年4〜6回の主要開講時期を設けています。
WEB通信は随時入学可、校舎クラスは開講日固定が基本です。
TACは他資格と併設のクラスもあり、税理士・簿記との学習計画立案に強みを発揮します。
社会人受験生向けの夜間・週末クラスも複数開講されています。
講師陣の特徴と授業スタイル

講師との相性は、合格までのモチベーション維持に直結します。
CPA会計学院の講師陣
CPA会計学院の講師陣は、若手〜中堅の実務家・公認会計士が中心です。
合格から日が浅い講師も多く、受験生の悩みをリアルに共有できる強みがあります。
講義スタイルは「テキスト準拠+図解+暗記法」のシステマチックな展開が特徴です。
受講生からは「ムダがなく合理的」との評価が多く寄せられています。
一方で、人間味やエピソードを重視する受験生にはやや物足りないと感じる場合もあります。
TACの講師陣
TACの講師陣には、実務経験10年以上のベテラン公認会計士が多く配属されています。
監査法人のパートナー経験者や、会計事務所の代表クラスも在籍しています。
講義は実務エピソードや業界の裏話を交えるスタイルで、印象に残りやすいのが特徴です。
その反面、講師の主観や雑談が多いと感じる受験生もいます。
講義時間がやや長めなのも、TACの特徴です。
学習サイクル設計の比較

公認会計士試験は2年〜3年の長期戦になります。
そのため、カリキュラムが学習サイクルにどう組まれているかが合否を分けます。
CPA会計学院:input-output短サイクル型
CPA会計学院は「講義→問題演習→答練→振り返り」の短サイクルが特徴です。
1単元の講義を視聴したら、すぐ問題演習に入る設計です。
知識の定着スピードが早く、初学者でも進捗を実感しやすい仕組みです。
WEB通信中心の学習スタイルにフィットした設計と言えます。
TAC:基礎期+応用期+直前期の段階型
TACは「基礎期→応用期→直前期」の3段階に分けたカリキュラム設計です。
基礎期で全範囲を一通り学び、応用期で深掘り、直前期で答練演習という王道スタイルです。
通学+答練の併用で学習リズムを作りやすく、規則正しい学習を続けたい人に向いています。
ただし、社会人で時間が取れない場合は、応用期で挫折するリスクもあります。
短答式・論文式対策の違い

公認会計士試験は、短答式(マーク式)と論文式(記述式)の2段階構成です。
両校で対策のアプローチがやや異なります。
短答式対策の比較
短答式は5肢択一マーク式で、4科目(財務会計論・管理会計論・監査論・企業法)で構成されます。
CPA会計学院は短答式の演習量が圧倒的に多く、本試験形式の問題集が充実しています。
TACは過去問演習+答練のオーソドックスなスタイルで、王道的な対策が可能です。
両校とも、短答式合格率は受講生全体の20〜30%程度と言われています。
論文式対策の比較
論文式は記述式で、6科目(会計学・監査論・企業法・租税法・経営学等の選択科目)を解きます。
TACは論文式答練の添削フィードバックに定評があります。
CPA会計学院も論文対策は強化されており、答練の質はTACと遜色ありません。
論文式は採点者の好みも影響するため、複数の講師フィードバックを得るのが理想です。
受講料の支払い方法と費用負担軽減策

公認会計士講座は約75万円と高額なため、支払い方法も重要な検討項目です。
支払い方法の選択肢
両校とも以下の支払い方法を用意しています。
- 一括払い(クレジットカード・銀行振込)
- 分割払い(教育ローン経由)
- クレジットカード分割(各社の規定による)
教育ローンを使うと、月々2〜3万円程度から始められるケースもあります。
費用負担軽減策
教育訓練給付金の活用は両校とも一部コースで可能です。
一般教育訓練給付金は、対象講座を修了すれば受講料の20%(上限10万円)が支給されます。
特定一般教育訓練給付金なら、最大40%(上限20万円)の支給が受けられます。
対象講座は厚生労働省の検索システムで確認が必要です。
受講前にハローワークでの事前手続きが必須なので、申込前に必ず確認しましょう。
\CPAと2大予備校・通学派の本命/
まとめ:CPA会計学院とTACをどう選ぶか

CPA会計学院とTACの比較を本記事でお伝えしました。
最短合格と最新の占有率ならCPA会計学院、通学+老舗の安心感ならTACが結論です。
どちらも公認会計士業界トップ2の予備校で、誤った選択になることはありません。
最終的には、自分の学習スタイル・通学可否・予算で選ぶのが鉄則です。
まずは両校の資料請求から始めて、テキストや講義サンプルを比較してみましょう。
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