大原は税理士試験専門で歴史が長く、TACは会計士とのダブルライセンスに強みがあります。
自分の学習スタイルに合う方を選びましょう。
税理士試験は5科目合格まで平均で5〜10年かかる長期戦です。
そのため、長期間支えてくれる予備校選びは合否を左右する最重要ポイントとなります。
大原とTACは、税理士試験の合格者の大半を輩出してきた2大老舗校です。
本記事では、料金・合格実績・教材・サポート・受講形態の10項目で両校を徹底比較します。
読み終わるころには、あなたに合った校舎が明確になります。
👤 この記事を書いた人
本記事は、複数の士業資格を保有し、現役士業として8年の実務経験を持つ筆者が、業界の内側から本音で解説します。
教科書的な理論ではなく、現場で見てきたリアルな情報をお届けします。
結論:大原とTACはタイプ別に選ぶのが正解

最初に結論からお伝えします。
大原とTACはどちらも優れた老舗校で、決定的な優劣はありません。
ただし、受験生のタイプによって相性は明確に分かれます。
以下の早見表で、自分がどちらに向くかをまず確認してみてください。
タイプ別おすすめ早見表
| タイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 税理士1本で長期戦 | 大原 | 税理士試験専門で実績が厚い |
| 会計士と迷っている | TAC | 会計士講座とのWライセンス対応 |
| テキスト重視で堅実派 | 大原 | 網羅性が高い分厚いテキスト |
| 暗記カード・答練重視 | TAC | 理論暗記教材と答練が充実 |
| 地方在住で通学希望 | 大原 | 全国校舎数が多い |
| 都市部で社会人通学 | TAC | 主要都市の駅前校舎が充実 |
| 簿記論・財表初学者 | 大原 | 初学者向け解説が丁寧 |
| 法人税・所得税の上級 | TAC | 上級論点の演習量が豊富 |
大原は税理士試験一筋の老舗、TACは会計系資格全般に強い総合校というのが基本的な棲み分けです。
大原とTACの基本的な特徴を比較

まずは両校の成り立ちと強みを整理しましょう。
同じ老舗校でも、得意分野とブランドの方向性は異なります。
大原(資格の大原)の特徴
大原は1957年創立の老舗専門学校グループです。
税理士試験は大原の看板講座のひとつで、歴史的に多くの合格者を輩出してきました。
講師は税理士試験合格者または現役の税理士・元国税職員などで構成されています。
教材は分厚いテキストと例題集が中心で、網羅性に定評があります。
地方都市にも校舎が多く、全国どこでも通学しやすいのも特徴です。
TAC(タック)の特徴
TACは1980年設立の資格スクールで、会計系資格に特に強い総合校です。
公認会計士・税理士・簿記検定で大きなシェアを持っています。
講師は税理士合格者や会計士合格者など、難関資格保有者が多く所属しています。
教材は要点を絞ったテキスト+理論暗記カード+答練(あんれん)が3本柱です。
都市部の駅前校舎が中心で、社会人受験生のアクセス利便性に優れます。
2大老舗の名にふさわしいシェアです。
料金比較:1科目あたり・5科目総額

税理士試験は5科目合格が必要なため、総額コストを正しく把握することが重要です。
大原もTACも、初学者向けと経験者向けでコースが分かれています。
1科目あたりの料金目安
| 科目 | 大原(初学者) | TAC(初学者) |
|---|---|---|
| 簿記論 | 約20万円前後 | 約20〜23万円前後 |
| 財務諸表論 | 約20万円前後 | 約20〜23万円前後 |
| 法人税法 | 約22〜25万円前後 | 約23〜25万円前後 |
| 所得税法 | 約22〜25万円前後 | 約23〜25万円前後 |
| 消費税法 | 約15〜18万円前後 | 約16〜19万円前後 |
| 相続税法 | 約18〜21万円前後 | 約19〜22万円前後 |
※料金は受講形態(通学・通信)・時期・キャンペーンで変動するため公式サイトでの確認が必須です。
1科目あたりの単純比較では大原がやや安めの傾向ですが、両校のキャンペーン次第で逆転することもあります。
5科目総額の目安
必修2科目(簿記論・財表)+選択必修1科目+選択2科目で計算すると、両校とも100万円前後が目安です。
合格まで複数年かかると、不合格科目の再受講分が加算されます。
例えば1科目を2回受講した場合、トータルで150万円超になることも珍しくありません。
総額で見ると差は数万円〜10万円程度で、料金よりも合格までの効率で選ぶ方が結果的に得です。
適用条件は時期で変わるので、申込前に必ず最新情報を確認しましょう。
合格実績比較:両校の合格者占有率

合格実績は予備校選びで気になるポイントです。
ただし、公表方法が各校でやや異なる点には注意しましょう。
大原の合格実績の傾向
大原は税理士試験合格者数を毎年公表しています。
官報合格者(5科目達成者)に占める大原受講生の割合は例年高水準です。
科目別でも、簿記論・財務諸表論で多くの合格者を輩出している実績があります。
最新の合格者数は公式サイトで毎年更新されています。
TACの合格実績の傾向
TACも税理士試験の合格者数を公表しています。
会計士試験合格者数と並んで税理士試験の合格実績も上位に位置しています。
法人税法や所得税法など、上級科目での実績も高い傾向にあります。
こちらも最新数値は公式サイトでの確認が必要です。
実績比較で気をつけたいこと
各校の合格者数は、単発受講者・他校併用者も含まれることがあるため単純比較はやや難しいです。
「どちらが上」と決めつけるより、自分が受ける科目で実績の厚い校を選ぶのが現実的です。
必ず受講前に公式サイトで最新の合格者数とその算出方法を確認しましょう。
細かい数字より、自分との相性で選びましょう。
教材・カリキュラム比較

長期戦の税理士試験では、教材との相性が学習継続を大きく左右します。
両校の教材設計を見比べていきましょう。
大原の教材スタイル
大原の教材は分厚いテキスト+網羅的な例題集が中心です。
論点の解説が丁寧で、初学者でも体系的に理解しやすい構成になっています。
講義は1コマあたりの分量が比較的多く、じっくり学びたい人向けです。
演習問題は基礎から応用まで段階的に積み上がる作りです。
テキスト中心で堅実に進めたい人に好まれます。
TACの教材スタイル
TACの教材は要点を絞ったテキスト+理論暗記カード+答練の3本柱です。
特に税法科目で重要となる「理論暗記」を効率化する独自教材が充実しています。
答練(模試形式の演習)を高頻度で実施し、本試験形式に慣れる設計です。
講義は要点を絞ったスピード感のあるスタイルが特徴です。
効率重視・アウトプット重視の人に向きます。
カリキュラムの違いまとめ
| 項目 | 大原 | TAC |
|---|---|---|
| テキスト | 分厚く網羅型 | 要点絞り込み型 |
| 理論教材 | テキスト内に組込 | 専用暗記カード |
| 答練頻度 | 標準的 | 高頻度 |
| 講義時間 | 長め(じっくり) | 短め(スピード) |
| 初学者向け | ◎ | ○ |
| 経験者向け | ○ | ◎ |
通勤時間を活用したいならTACが効率的です。
サポート体制・校舎数の比較

長期戦を乗り切るには、質問対応や自習環境などのサポートも重要な選択基準です。
質問対応・個別フォロー
大原は校舎での対面質問対応が標準で、講師に直接質問しやすい環境です。
通信受講生もメール・電話・オンラインでの質問が可能です。
TACも校舎質問+オンライン質問システムが整備されています。
担任講師がついて学習計画をフォローする制度も両校共通であります。
自習室・学習スペース
大原は校舎数が多く、地方都市でも自習室を使いやすいのが強みです。
自宅から通える距離に校舎があるかは、長期受験では大きな差になります。
TACは都市部の校舎が中心で、駅近の好立地が多いのが特徴です。
仕事帰りに立ち寄って自習する社会人受験生に好評です。
全国校舎数の目安
大原は全国に校舎ネットワークを広く持っています。
TACも主要都市を中心に校舎を展開しています。
正確な校舎数や所在地は変動するため、公式サイトの校舎一覧で確認してください。
地方在住なら大原、都市部社会人ならTACという選び方が分かりやすい目安です。
対面質問のしやすさは校舎の通いやすさと講師の在席時間に依存するので、通学希望なら事前に校舎見学がおすすめです。
受講形態(通学・通信・Web)の比較

働きながら受験する社会人にとって、受講形態の選択肢は重要です。
両校とも複数の受講方法を用意しています。
大原の受講形態
大原は教室通学・映像通学・Web通信・DVD通信の主要4形態を選べます。
教室通学は決まった日時の生講義で、ペースメーカーになります。
映像通学は校舎で録画講義を視聴する形式で、自分のペースで進められます。
Web通信は自宅やスマホで講義を視聴でき、社会人に人気です。
形態間の振替制度もあり、ライフスタイルの変化に対応しやすい設計です。
TACの受講形態
TACも教室講座・ビデオブース・Web通信・DVD通信から選べます。
教室講座は週1-2回の生講義で、本科生として通うスタイルです。
ビデオブースは校舎で個別ブースを使い録画講義を視聴します。
Web通信はストリーミング配信で、倍速再生にも対応しています。
こちらも振替・併用に柔軟な設計です。
社会人受験生に向く形態
| 働き方 | おすすめ形態 | 理由 |
|---|---|---|
| 定時勤務+地方在住 | 大原Web通信 | 自宅学習+地方校舎で自習 |
| 都市部社会人 | TAC教室講座 | 駅前校舎で仕事帰り通学 |
| シフト勤務 | 両校Web通信 | 視聴時間自由 |
| 育児・介護中 | 両校Web通信 | 細切れ時間で進められる |
| 専念受験生 | 両校教室通学 | 生講義でペース管理 |
ただし、答練だけは校舎で本試験同様の緊張感で受けるのが理想です。
会場受験オプションを活用しましょう。
大原に向く人・TACに向く人(科目別判定)

ここまでの比較を踏まえて、タイプ別の最適校を整理します。
大原をおすすめする人
以下に当てはまる人は大原を選ぶと相性が良いです。
・税理士1本で長期戦を覚悟している人
・分厚いテキストで網羅的に学びたい人
・地方都市から通学したい人
・対面で講師に直接質問したい人
・じっくりペースで腰を据えて学びたい人
・簿記論・財務諸表論の初学者
TACをおすすめする人
以下に当てはまる人はTACを選ぶと相性が良いです。
・公認会計士とのダブルライセンスも視野
・要点を絞った効率重視の学習を好む
・理論暗記カードで細切れ学習したい
・都市部に住み駅前校舎に通いたい社会人
・答練・模試の演習量を重視する人
・法人税・所得税の上級論点を深めたい人
科目別の相性目安
| 科目 | 相性が良い校 |
|---|---|
| 簿記論 | 大原(初学者の体系理解) |
| 財務諸表論 | 大原(理論の積み上げ) |
| 法人税法 | TAC(演習量重視) |
| 所得税法 | TAC(上級論点) |
| 消費税法 | 互角(好みで選択) |
| 相続税法 | 互角(好みで選択) |
| 国税徴収法 | 大原(理論暗記丁寧) |
| 住民税・事業税 | 互角 |
| 固定資産税 | 互角 |
※相性目安は一般的な傾向で、個人差があります。
実際に複数科目を別校で受講する受験生は珍しくありません。
ただし、答練の出題傾向や用語が校で異なるため、混乱しないように1科目1校が原則です。
\TACと2大老舗校・伝統と実績/
利用者の評判・口コミ傾向(中立的整理)

SNSや受験生ブログで見られる両校の評判を中立的に整理します。
個人の感想であり全てに当てはまるわけではない点はご注意ください。
大原の評判傾向
ポジティブな声
・テキストの網羅性が高く本試験で役立った
・地方校舎でも質の高い講師に習えた
・対面質問で疑問をすぐ解消できた
・初学者でも体系的に理解できた
ネガティブな声
・テキストが分厚く重い
・講義時間が長く社会人には負担
・答練の頻度がもっと欲しい
TACの評判傾向
ポジティブな声
・理論暗記カードが便利で通勤時間に最適
・答練が多く本試験形式に慣れた
・駅前校舎で仕事帰りに通いやすい
・効率的に進められた
ネガティブな声
・テキストが要点絞り型で初学者には情報不足を感じることがある
・スピード感についていけない場面があった
・地方校舎が大原より少ない
どちらの口コミも一長一短があり、受験生のタイプ次第で評価が分かれるのが実情です。
気になる口コミは公式サイトの合格体験記や、無料の説明会で直接確認するのが確実です。
大事なのは無料体験講義で実際に教材と講師を見比べることです。
両校とも体験講義を提供しているので、まず試してから決めましょう。
よくある質問(FAQ)

大原とTAC比較でよく寄せられる質問をまとめました。
Q1.大原とTACを併用してもいいですか?
はい、科目ごとに違う校で受講することは可能です。
ただし、同一科目で両校を併用するのは情報過多で非効率になりがちです。
科目ごとに1校に絞るのがおすすめです。
Q2.途中で大原からTAC(またはその逆)に変えても大丈夫?
可能ですが、用語や答練形式が異なるため最初は戸惑うことがあります。
新規科目を学ぶタイミングで変更するのが現実的です。
同一科目で校を変えるなら、年度の切替時に行いましょう。
Q3.大原とTAC以外の選択肢は?
近年はスタディング・クレアール・LECなど他社の通信講座も選択肢に入ります。
料金重視ならスタディング、両校以外の中堅校としてLECも検討の価値があります。
詳細は税理士通信講座おすすめランキングで比較しています。
Q4.教育訓練給付金は両校で使えますか?
両校とも一部講座が一般教育訓練給付金や特定一般教育訓練給付金の対象になっています。
対象講座は変動するため、申込前に必ず最新の対象講座リストを公式サイトで確認しましょう。
給付金対象なら受講料の20%(上限あり)が支給され、実質負担が軽減されます。
Q5.無料体験はできますか?
はい、両校とも無料体験講義・無料説明会・パンフレット請求が可能です。
申込前に必ず両校の体験を比較してから決めましょう。
テキストの厚みや講師の話し方など、実物を見ると意外な違いが分かります。
Q6.合格までの平均年数は?
税理士試験5科目合格までは平均5〜10年が一般的な目安です。
働きながら受験する場合は7〜10年、専念受験生でも3〜5年はかかります。
長期戦になるため、続けやすい校を選ぶのが結果的に最短ルートです。
両科目とも会計の基礎で関連性が高く、効率よく学べます。
大原もTACもこの2科目はパッケージプランを用意しています。
\老舗総合校・通学派の本命/
まとめ:大原とTACは自分のタイプで選ぼう

大原とTACはどちらも税理士試験の2大老舗校で、どちらを選んでも合格は十分に狙えます。
決め手は受験生のタイプとライフスタイルです。
地方在住・初学者・テキスト重視なら大原、都市部社会人・効率重視・答練重視ならTACがフィットしやすいです。
両校とも無料体験を実施しているので、必ず両方を試してから決めましょう。
長期戦を乗り切るパートナー選びを慎重に行うことが、合格への第一歩です。
📚 同じ「税理士×大原」テーマで合わせて読みたい
📚 同じ「税理士×TAC」テーマで合わせて読みたい
合わせて読みたい記事

📚 参考リンク




コメント