税理士の通信講座を探していると、必ず候補に挙がるのがクレアールです。
料金が比較的おさえめで、非常識合格法という名前のカリキュラムが採用されています。
とはいえ、実際にどんな評判があるのか気になる方は多いはずです。
この記事では、クレアール税理士講座の良い評判と悪い評判を中立的に整理し、向き不向きや他社比較まで丁寧に解説します。
受講前の判断材料として活用してください。
👤 この記事を書いた人
本記事は、複数の士業資格を保有し、現役士業として8年の実務経験を持つ筆者が、業界の内側から本音で解説します。
教科書的な理論ではなく、現場で見てきたリアルな情報をお届けします。
クレアール税理士講座の基本概要

まずはクレアール税理士講座の全体像を確認しましょう。
クレアールは1962年創立の老舗資格スクールです。
WEB通信に特化した運営形態で、校舎を持たずコストをおさえているのが特徴です。
非常識合格法という独自カリキュラム
クレアールの代名詞といえば「非常識合格法」です。
これは満点を狙うのではなく、合格に必要な範囲だけを徹底的に学ぶという考え方です。
税理士試験は科目合格制で、各科目60点が合格ラインとされています。
合格ラインを安定して超える戦略に絞り、無駄な範囲を切り捨てる発想です。
対応科目とコース体系
税理士試験は11科目から5科目を選んで合格を目指します。
クレアールでは必須科目の簿記論・財務諸表論に加えて、法人税法・所得税法・相続税法・消費税法などの主要選択科目に対応しています。
各科目を単科で受講することも、複数科目をまとめたパックで受講することもできます。
クレアール税理士講座の良い評判5つ

業界の通り相場として語られる、クレアールの良い評判を5つ整理します。
料金が他社より比較的安め
クレアール最大の魅力は、通学型の予備校に比べて料金がおさえめな点です。
校舎を持たないWEB通信特化型のため、運営コストが抑えられています。
その分が受講料に反映され、お財布にやさしい価格設定になっています。
社会人受験生にとって、初期投資のハードルが低いのは大きなメリットです。
添削指導が手厚い
クレアールは添削問題の数が比較的多いことで知られます。
答案を提出すると講師が個別にコメントを返してくれます。
独学では得られない、第三者視点での弱点指摘を受けられる点が評価されています。
質問サポートが充実
質問回数に制限がないコースが多いという点も、クレアールが評価される理由です。
分からない箇所をメールで送ると、担当講師が返信してくれます。
独学だとつまずいたまま放置しがちな論点も、講師に投げて解消できます。
セーフティコース(1年保証延長)が安心
クレアールには「セーフティコース」という独自オプションがあります。
万が一本年度に不合格でも、翌年度の受講料を追加負担せず継続できる仕組みです。
税理士試験は1年で1科目合格できれば上出来とも言われる難関です。
長期戦を見越した保険を最初から付けられる安心感は、心理的なハードルを下げてくれます。
経験者割引・他資格保有割引がある
過去にクレアール税理士講座を受講した方や、簿記2級以上を保有している方には割引が用意されています。
科目合格者にも特別価格が適用されることがあります。
キャンペーン期間と割引を併用すると、さらにお得に受講開始できます。
クレアール税理士講座の悪い評判3つ

当然ながらクレアールにもデメリットがあります。
公平を期して、業界で語られる悪い評判も3つ紹介します。
校舎(通学)がなく対面学習はできない
クレアールは完全WEB通信型で、リアル校舎を持っていません。
大原やTACのように教室に通って講義を聴くスタイルは選べません。
対面で講師に直接質問したい人、自宅以外の学習環境がほしい人には不向きです。
最新出題傾向への対応スピードに賛否がある
税法は毎年改正が入り、試験傾向も少しずつ動きます。
クレアールの教材は実績のある内容を磨き込む方針のため、最新の流行論点への対応が物足りないという声も一部にあります。
とはいえ、合格に必要な基本論点はしっかり押さえられている、という評価も同じくらいあります。
教材の物量が少なく感じる人もいる
非常識合格法は「テキストが薄い」とよく表現されます。
分厚い教材で安心したいタイプの方には、物量不足に映ることがあります。
もっとも、これは合格範囲に絞ったあえての設計ですので、不満点とするかどうかは学習スタイル次第です。
クレアール税理士講座の料金プラン詳細

クレアール税理士講座の料金体系を整理します。
料金は時期やキャンペーンによって変動するため、最新の価格は必ず公式サイトで確認してください。
単科コースの目安
簿記論や財務諸表論の単科コースは、業界の通り相場として20万円台前半が多いです。
法人税法・所得税法など主要税法も同水準のレンジに収まります。
消費税法や相続税法はやや低めに設定されているケースが見られます。
複数科目パックでの割引
2科目以上をパックで申し込むと、単科を足した金額よりも安くなるのが一般的です。
初学者が必須2科目(簿財)を同時に受講するパックは、特に人気です。
5科目を一気に揃えるフルパックを利用する受験生もいます。
キャンペーンと割引制度
クレアールでは定期的に大型キャンペーンが行われています。
申込時期によっては数万円単位の割引が適用されることがあります。
申込前に公式サイトを必ずチェックしましょう。
教材・カリキュラムの中身を深掘り

クレアールの教材設計は、独自の哲学にもとづいています。
非常識合格法とは何か
非常識合格法とは、簡単にいえば「学ぶ範囲を最小限に削る」発想です。
出題頻度を分析し、合格に必要十分な範囲だけを集中的に学習させます。
満点を取りに行く勉強ではなく、合格点を確実に取りに行く勉強というイメージです。
テキストが薄い本当の理由
「テキストが薄い」と評されるクレアール教材ですが、これは情報量不足という意味ではありません。
合格に直結しない論点を削り、出題頻度の高い論点に紙面を集中投下しているのです。
結果として、社会人受験生でも回しきれるボリュームに収まっています。
講義動画のスタイル
講義はWEB配信で、好きな時間に視聴できます。
倍速再生にも対応しているため、通勤時間や昼休みの学習にも組み込みやすい仕様です。
ダウンロード視聴ができるコースもあり、オフライン学習も可能です。
サポート体制の評価ポイント

独学と比べたとき、通信講座の価値はサポートの厚みに表れます。
質問サポートの仕組み
クレアールではメールやFAXで質問を送ることができます。
回数制限のないコースが多く、納得いくまで質問できる点が好評です。
回答までの所要日数は内容にもよりますが、平日であれば数日以内に返ってくることが一般的です。
添削指導の手厚さ
計算問題と理論問題の双方で、答案添削が組み込まれています。
とくに理論問題は記述の良し悪しが合否を分けるため、第三者添削が大きな価値を持ちます。
学習進捗管理ツール
マイページから学習スケジュールや進捗を確認できる仕組みも整備されています。
長期戦になりがちな税理士試験では、こうしたツールの存在が継続を助けてくれます。
クレアール税理士講座が向く人・向かない人

向いている人の特徴
クレアールが向くのは、次のような方です。
・働きながら学習する社会人受験生
・通学する時間がとれない方
・できるだけ料金を抑えたい方
・合格点に必要な範囲だけを効率的に学びたい方
・長期戦の保険(セーフティコース)を確保したい方
向いていない人の特徴
逆に、次のような方には合わないかもしれません。
・リアル教室で講義を受けたい方
・分厚いテキストで網羅性を実感したい方
・学習仲間との対面交流を重視する方
他社(スタディング・大原・TAC)との比較

クレアールを検討するなら、他社比較も欠かせません。
スタディングとの比較
スタディングは料金最安レベル、クレアールは中価格帯という棲み分けです。
スタディングはスマホ完結型を徹底し、紙テキストは原則オプションです。
クレアールは紙テキストが標準で、添削サポートも厚めです。
とにかく安く始めたいならスタディング、安心感も欲しいならクレアールが選ばれやすいです。
大原(資格の大原)との比較
大原は通学+通信のハイブリッドで、合格実績が豊富な大手です。
料金はクレアールより高めの設定が多いですが、リアル校舎を使えるのが強みです。
通信特化のクレアールとは、価格帯と学習形態で住み分けがされています。
TACとの比較
TACも大手で、合格実績と教材のクオリティに定評があります。
料金水準は大原と同様、クレアールより高い帯にあります。
「実績重視で多少高くてもOK」ならTAC、「コスパ重視」ならクレアールという選び方が一般的です。
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クレアール税理士講座のよくある質問

Q1. 簿記の知識がなくても受講できますか?
初学者向けのコースが用意されており、簿記の基本から学べる構成になっています。
とはいえ、簿記3級程度の知識がある状態で開始するとスムーズです。
Q2. 教育訓練給付金は使えますか?
一部のコースは厚生労働省の一般教育訓練給付制度の対象になっています。
条件を満たす場合、受講料の20%(上限あり)が支給されるため、申込前に必ず公式サイトで確認しましょう。
Q3. 何年で合格を目指すコース設計ですか?
1年で1〜2科目、5科目合格まで3〜5年が一般的なペースです。
セーフティコースを使えば長期戦のリスクを低減できます。
Q4. スマホだけで学習を完結できますか?
講義動画はスマホで視聴できますが、紙テキストや答案演習も組み合わせる前提の設計です。
スマホ完結を重視するなら、別途スタディングと比較するのが良いでしょう。
Q5. 受講料の支払い方法は?
クレジットカード払いや教育ローンによる分割払いに対応しています。
分割を使う場合の総支払額は、必ず公式サイトでシミュレーションしてください。
Q6. キャンペーンの最新情報はどこで確認できますか?
クレアール税理士講座の公式サイトで、月単位の最新キャンペーン情報が更新されています。
申込前に必ずチェックするのが鉄則です。
クレアール税理士講座の学習スケジュール例

社会人受験生がクレアールを使う場合の、現実的なスケジュール例を紹介します。
1日の学習時間は平日2時間、休日5時間が目安です。
初学者の年間スケジュール
1〜3月は簿記論・財務諸表論の基礎講義を視聴します。
4〜6月は応用講義と答案練習に進みます。
7月は本試験(8月上旬)に向けた直前対策に集中します。
本試験後の9月以降は、自己採点で得点が伸びなかった分野の再学習に入ります。
科目順の選び方
初年度は必須科目の簿記論・財務諸表論を同時受験するのが王道です。
2年目以降は法人税法または所得税法のいずれかを必須選択し、消費税法や相続税法を組み合わせます。
クレアールの相談窓口で、自分のキャリア希望に応じた科目組み合わせを相談できます。
受講前に確認すべき5つのポイント

クレアール税理士講座を申し込む前に、押さえておきたい確認事項を5つ整理します。
1. 自分の学習可能時間を見積もる
税理士試験は1科目あたり600〜1000時間の学習時間が必要とされます。
受講前に1週間あたりの確保可能時間を算出しましょう。
無理なスケジュールはモチベ低下と挫折の原因になります。
2. 簿記の基礎力をチェック
簿記論・財務諸表論は簿記の知識が前提です。
簿記3級レベルの基礎が固まっていない方は、税理士講座の前に簿記対策を済ませるとスムーズです。
3. キャンペーン適用条件を再確認
クレアールでは時期によって複数のキャンペーンが並行することがあります。
適用条件や併用可否を、申込前に必ず公式サイトで確認してください。
4. 教育訓練給付金の対象か確認
対象コースで雇用保険加入要件を満たすと、受講料の最大20%が戻ってきます。
ハローワークに事前確認を取り、対象期間内に申請してください。
5. 返金規定とクーリングオフ
通信講座にはクーリングオフ制度や返金規定が存在します。
万が一の事態に備え、解約条件と返金額の計算方法を確認しておくと安心です。
口コミ・体験談を読む際の注意点

SNSやブログには、クレアールに関する体験談が多く存在します。
ただし、読み方を誤ると判断を間違える可能性があります。
受講年度を必ず確認する
税理士試験の出題傾向と税法は毎年変わります。
5年前の体験談は、現在のカリキュラムや教材とは異なるかもしれません。
可能なかぎり直近1〜2年の体験談を参考にしましょう。
属性が近い受験生の声を重視
社会人と専業受験生では、講座の評価軸が異なります。
自分と似た属性の人の口コミを優先的に参考にすると、判断精度が上がります。
極端な評価は割り引いて読む
「絶対合格できる」「絶対やめとけ」といった極端な評価は、参考程度に留めます。
個別の相性や努力量によって結果は変わるからです。
まとめ:クレアール税理士講座は誰におすすめか

クレアール税理士講座は、社会人受験生にとってバランスの良い選択肢です。
料金は中価格帯、サポートは手厚め、長期戦の保険もあるという三拍子が魅力です。
通学希望や教材ボリューム重視の方には合わない側面もあります。
無料の資料請求でサンプル教材を取り寄せ、自分との相性を確かめてから判断するのが賢明です。
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