弁理士試験は、特許や商標などの知的財産を扱う国家資格です。
合格率は例年6〜10%前後で推移しています。
独学では太刀打ちが難しく、通信講座や予備校の利用が一般的です。
その中で人気を二分するのが「アガルートアカデミー」と「LEC東京リーガルマインド」です。
どちらも論文対策に強みを持ち、合格者を多数輩出しています。
しかし、料金や学習スタイル、サポート体制は大きく異なります。
本記事では、アガルートとLECの違いを10の観点で徹底比較し、あなたに合う選び方を提案します。
記事を最後まで読めば、迷いなく講座を選べる状態になります。
👤 この記事を書いた人
本記事は、複数の士業資格を保有し、現役士業として8年の実務経験を持つ筆者が、業界の内側から本音で解説します。
教科書的な理論ではなく、現場で見てきたリアルな情報をお届けします。
結論:アガルートとLECどちらを選ぶべきか

まずは結論からお伝えします。
コスト重視でオンライン完結ならアガルート、合格実績と通学併用ならLECが向きます。
下記の早見表でタイプ別の最適解を確認してください。
タイプ別おすすめ早見表
| タイプ | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 料金を最優先したい | アガルート | LECより10万円以上安い水準 |
| 合格実績の数字を重視 | LEC | 初回合格者の半数以上がLEC出身 |
| 働きながらスキマ時間で | アガルート | オンライン完結・スマホ最適化 |
| 通学と通信を併用したい | LEC | 全国主要都市に校舎 |
| 不合格時の保証が欲しい | アガルート | 合格で全額返金制度あり |
| 論文添削を手厚く受けたい | 両校とも対応 | 講座プランで枚数が変動 |
| 初学者で何から始めるか分からない | アガルート | 入門講座が体系化 |
| 中上級者で弱点補強したい | LEC | 単科講座が豊富 |
もちろん、絶対的な正解はありません。
ご自身の学習スタイルや予算と照らし合わせて検討してください。
アガルートとLECそれぞれの特徴

アガルートはオンライン特化型の新興予備校、LECは老舗の総合資格校という違いがあります。
それぞれの基本情報を整理します。
アガルートアカデミーの特徴
アガルートは、2015年設立の比較的新しい予備校です。
司法試験や行政書士など、難関資格に強い実績があります。
校舎を持たず、すべてオンラインで完結する形式です。
講義動画はスマホやタブレットで視聴できます。
テキストはフルカラーで、視覚的に理解しやすい構成です。
講師は実務経験豊富な弁理士が担当しています。
合格者には全額返金または合格お祝い金の制度があります。
LEC東京リーガルマインドの特徴
LECは、1979年設立の老舗資格予備校です。
司法書士や公認会計士など、士業全般に長い実績を持ちます。
全国主要都市に校舎を構え、通学講座を提供しています。
もちろんWEB通信講座にも対応しています。
長年蓄積された過去問データと答練が強みです。
講師陣は弁理士業界で著名な方が多数在籍しています。
初回合格者の半数以上がLEC出身という公式データを毎年公表しています。
業界では「弁理士といえばLEC」と呼ばれる存在です。
合格後の人脈形成という観点でも、LECの母数は有利に働きます。
両校の根本的な違い
アガルートとLECは、サービスの根本思想が異なります。
アガルートは、効率と低価格でオンラインに最適化しています。
LECは、長年の蓄積と多様な学習スタイルへの対応が強みです。
どちらが優れているという話ではなく、価値観の違いです。
自分が何を重視するかで、自然と答えが決まります。
料金とコストパフォーマンス比較

講座選びで多くの方が最も気にするのが料金です。
アガルートは約20〜30万円台、LECは約30〜45万円台が中心価格帯です。
具体的な金額を表でまとめます。
総合カリキュラム料金比較
| 講座 | アガルート | LEC |
|---|---|---|
| 初学者向け総合コース | 約24〜30万円 | 約38〜46万円 |
| 中上級者向けコース | 約20万円前後 | 約30万円前後 |
| 短答対策単科 | 約8万円 | 約10万円 |
| 論文対策単科 | 約15万円 | 約20万円 |
| 口述対策 | 総合コース込み | 別途5〜8万円 |
表のとおり、同等のカリキュラムで比較するとアガルートのほうが安価です。
差額は10万円から15万円ほどになります。
ただし、LECは校舎での通学やライブ配信が含まれます。
サービス内容の違いを踏まえて判断する必要があります。
割引制度とキャンペーン
両校とも、時期によって割引キャンペーンを実施します。
アガルートは、再受講割引や他資格合格者割引が手厚いです。
LECは、早期申込割引や提携企業割引が用意されています。
申込前に必ず公式サイトで最新情報を確認してください。
合格実績と合格率の比較

数字で見た合格実績はLECが圧倒的、合格率公表はアガルートという傾向があります。
両校の公表データを整理します。
LECの合格者占有率
LECは、毎年「初回受験合格者の占有率」を公表しています。
近年は初回合格者の半数以上がLEC出身というデータです。
母数の大きさを考えると、これは非常に強い実績です。
長年の試験分析ノウハウが反映されています。
アガルートの合格率公表
アガルートは、講座受講生の合格率を公表しています。
全体合格率の数倍に達する年もあります。
ただし母数はLECより少ない点に注意が必要です。
合格率の高さは、選抜された受講生の真剣度の高さも要因と考えられます。
実績の見方の注意点
合格者数と合格率は、どちらも一長一短があります。
合格者数が多い学校は受講生も多いだけかもしれません。
合格率が高い学校は母数が小さい可能性があります。
数字だけで判断せず、教材との相性も含めて選びましょう。
教材とカリキュラムの比較

合否を分けるのは、最終的には教材と学習設計です。
アガルートはフルカラーテキスト、LECはオリジナル問題集が強みです。
科目別に比較します。
短答式試験対策
短答対策は、過去問演習と条文理解が中心です。
アガルートは、条文を肢別に整理した独自テキストを採用しています。
LECは、長年蓄積された過去問データベースが武器です。
どちらも合格水準に到達できる質を備えています。
論文式試験対策
両校とも論文対策に強いと評判です。
アガルートは、答案構成と書き方を体系的に学べます。
添削指導は講座プランによって枚数が変動します。
LECは、答練の回数と添削の細かさで定評があります。
論文添削を多く受けたい方はLECの上位コースが向きます。
口述試験対策
口述試験は、論文合格者のみ受験します。
合格率は95%前後と高めですが、油断はできません。
アガルートは、総合コース内に口述対策が組み込まれています。
LECは、口述模試と短期講座を別途用意しています。
選択科目対策
論文式試験には選択科目があります。
理工系の科目を選ぶ受験生が多い傾向です。
両校とも選択科目対策講座を用意しています。
ただし、免除制度を活用する方が増えています。
修士号や他資格による免除を受ければ、選択科目対策は不要になります。
自分の経歴で免除が使えるか、事前に確認しておきましょう。
テキストの見やすさ
テキストの作りには、両校の思想の差が表れます。
アガルートはフルカラーで、図表が豊富です。
視覚的に頭に入りやすく、初学者でも挫折しにくい構成です。
LECは情報量を優先したテキスト構成です。
網羅性は高いものの、初学者には分量に圧倒される面があります。
\短答合格者の半数以上が利用/
サポート体制の比較

質問対応・添削・コーチングの3点で大きな差があります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
質問対応の違い
アガルートは、Facebookグループや専用フォームで質問できます。
講師が直接回答してくれる仕組みです。
質問回数に制限がないプランもあります。
LECは、メールやマイページから質問を送れます。
校舎通学者は対面でも質問可能です。
論文添削の枚数比較
論文添削は、合格力を高める上で重要です。
アガルートは、講座プランで添削枚数が決まっています。
LECは、答練回数に応じて添削回数が増減します。
添削の質はどちらも実務家弁理士が担当しています。
学習計画とコーチング
アガルートには、定期カウンセリング付きプランがあります。
専任講師が学習進捗をフォローしてくれます。
LECは、通学校舎でのチューター制度を提供しています。
WEB通信のみの方は自己管理が中心になります。
不合格時・合格時の保証比較

アガルートは合格時の全額返金、LECは不合格時の再受講割引が特徴です。
制度の中身を確認します。
アガルートの合格特典
アガルートには、合格者特典が用意されています。
合格すると、受講料の全額返金または合格お祝い金が選べる制度です。
適用条件として、合格体験記の提出やインタビュー協力が求められます。
詳細は申込前に必ず公式の規約を確認してください。
LECの再受講割引
LECは、不合格者向けに再受講割引を用意しています。
翌年度のコースを通常価格より安く受講できます。
長期戦になりやすい弁理士試験では、心強い制度です。
保証制度の選び方
合格に強い自信があり、モチベーションを高めたいならアガルートです。
不合格時のリスクヘッジを取りたいならLECの再受講割引が役立ちます。
どちらも一長一短があるので、性格に合う方を選んでください。
アガルートに向く人・LECに向く人

ここまでの比較を踏まえ、それぞれに向くタイプを整理します。
アガルートをおすすめする人
以下に当てはまる方は、アガルートが合います。
- 受講料を10万円以上抑えたい方
- スマホで通勤時間に学習したい方
- 校舎が遠くて通学が難しい方
- 合格時に返金で投資回収したい方
- フルカラーテキストで学習したい方
- 質問回数を気にせず聞きたい方
LECをおすすめする人
以下に当てはまる方は、LECが向きます。
- 合格実績の数字に安心感を求める方
- 通学とWEBを併用したい方
- 豊富な答練量で実戦力を鍛えたい方
- 不合格時の再受講割引が欲しい方
- 有名講師の生講義を受けたい方
- 長年蓄積された過去問データで学びたい方
利用者の評判と口コミ傾向

SNSや口コミサイトに見られる評価傾向を中立的に紹介します。
個人の感想であり、絶対的な評価ではない点にご留意ください。
アガルートの評判傾向
良い口コミとして以下の声が見られます。
- テキストがフルカラーで読みやすい
- 講義動画がスマホで快適に視聴できる
- 質問への回答が早く、講師が丁寧
- 料金が他校より安く、コスパが高い
一方、気になる口コミとして以下も挙がります。
- 校舎がなく、自己管理力が問われる
- 答練の本数が大手より少なめ
LECの評判傾向
良い口コミとして以下の声が見られます。
- 講師陣のレベルが高く、業界での知名度が高い
- 過去問データと答練の量が圧倒的
- 通学で仲間ができ、モチベーション維持に役立つ
- 長年の合格実績で安心感がある
一方、気になる口コミとして以下も挙がります。
- 料金がアガルートより高い
- 講座体系が複雑で、初学者は迷いやすい
\もう1つの選択肢・月額9,800円〜の手軽さ/
よくある質問FAQ

アガルートとLECの比較で寄せられる質問にお答えします。
Q1.両方の講座を併用するのはアリですか
メイン1校・サブ単科の組み合わせならアリです。
ただし、メインテキストを2つ抱えると学習効率が落ちます。
苦手科目だけ他校の単科で補強する形が現実的です。
Q2.最短合格を目指せるのはどちらですか
1年合格を目指す方は、どちらでも実現は可能です。
勉強時間として2000〜3000時間の確保が前提になります。
アガルートの圧縮カリキュラム、LECの短期合格コースなど、それぞれ強みがあります。
Q3.中上級者にはどちらが向きますか
論文の答練量を重視するならLECが向きます。
弱点科目だけ補強したいならアガルートの単科が機動的です。
過去の学習歴と相談して選びましょう。
Q4.スマホ学習に強いのはどちらですか
明確にアガルートが強いです。
講義動画の倍速再生やダウンロード視聴に対応しています。
LECもスマホ視聴は可能ですが、操作性はアガルートに分があります。
Q5.教育訓練給付金の対象はどちらですか
講座やコースによって異なります。
一般教育訓練給付制度の指定講座であれば、受講料の20%(上限10万円)が支給されます。
申込前に厚生労働省の検索システムで確認してください。
Q6.途中で乗り換えても大丈夫ですか
原則として、途中乗り換えは推奨しません。
テキストや講義の体系が異なるため、学習効率が落ちます。
サンプル講義を必ず視聴し、初回選択で慎重に決めましょう。
Q7.最終的にどちらを選べば良いですか
コスト最優先ならアガルート、合格実績の数字最優先ならLECです。
判断に迷う場合は、両校のサンプル講義を視聴して比較してください。
講師の話し方やテキストの好みで決めるのも有効な方法です。
📚 同じ「弁理士×LEC」テーマで合わせて読みたい
📚 同じ「弁理士×アガルート」テーマで合わせて読みたい
\LECは通学派の本命・実績豊富/
まとめ

アガルートとLECは、それぞれ強みと弱みがあります。
オンライン特化・低価格・合格全額返金のアガルート、老舗の実績・通学併用・豊富な答練のLECという構図です。
どちらを選んでも、合格水準の教材は揃います。
大切なのは、自分の学習スタイルと予算に合う方を選び、最後までやり切ることです。
本記事の比較を参考に、納得のいく講座選びをしてください。
合わせて読みたい
📚 参考リンク



コメント