公認会計士の通信講座を調べていると、必ず候補に挙がるのが資格の学校TACです。
長年の実績と全国校舎を誇る老舗総合予備校として、多くの受験生が一度は検討します。
しかし、ネットで「TAC 公認会計士」と検索すると「やめとけ」「合わない」といった声も目に入ります。
本当のところ、TACにはどんなデメリットがあるのでしょうか。
この記事を読み終えるころには、TACが自分に合うのか・他社に切り替えるべきかの判断基準が明確になっているはずです。
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本記事は、複数の士業資格を保有し、現役士業として8年の実務経験を持つ筆者が、業界の内側から本音で解説します。
教科書的な理論ではなく、現場で見てきたリアルな情報をお届けします。
結論を先にお伝えすると、TACは安心感を最重視する人には合いますが、最新の合格者占有率や費用対効果を求める人にはCPA会計学院や大原のほうが向く場合があります。
TAC公認会計士講座のデメリット5つ

まずは結論として、TAC公認会計士講座の主なデメリットを5つに整理します。
最大のポイントは、合格者占有率でCPA会計学院に首位を譲った点です。
順に詳しく見ていきましょう。
デメリット1:合格者占有率がCPA会計学院に逆転されている
かつてTACは公認会計士試験の合格者占有率で長年首位を維持してきました。
しかし近年は、CPA会計学院に占有率で逆転され、業界トップの座を譲っています。
「最大手=最多合格者」というイメージは、すでに過去のものになりつつあります。
もちろんTAC自体の合格実績は依然として高水準です。
ただ「最も多くの合格者を出している予備校に通いたい」と考えるなら、CPA会計学院のほうが直近の実績では優位といえます。
デメリット2:受講料が他社に比べて高めの水準
TACの公認会計士講座の受講料は、総額で70〜80万円台が一般的です。
これは大原やCPA会計学院と比較しても決して安いとはいえない水準です。
公認会計士試験は短答+論文の長丁場で、追加講座やオプション費用も発生しがちです。
結果的に総費用は100万円近くに達するケースも珍しくありません。
「費用対効果」を最優先する人にとっては、ハードルが高い金額帯と感じる可能性があります。
デメリット3:通学クラスは時間的拘束が大きい
TACの強みは全国に校舎を構える通学制度ですが、これが裏目に出ることもあります。
通学クラスはカリキュラムが固定されており、決められた曜日・時間に校舎へ通う必要があります。
社会人受験生や地方在住者にとっては、時間と移動コストの負担が想像以上に重くなります。
振替授業やWeb受講も用意されていますが、通学前提のカリキュラムだと感じる場面もあります。
「完全オンラインで自分のペースで進めたい」というニーズには、やや合わせづらいのが実情です。
デメリット4:教材ボリュームが多く挫折しやすい
TACは長年の蓄積で教材を作り込んでおり、テキスト・問題集ともに膨大な量になります。
網羅性は高いものの、初学者にはどこから手を付けるべきか迷ってしまうほどの分量です。
時間に余裕のない社会人にとって、すべてを消化するのは現実的でない場合があります。
結果として、教材を抱え込んだまま挫折してしまうケースも見聞きします。
必要な部分だけに絞った効率重視の学習を望む人には、過剰なボリュームとなりかねません。
デメリット5:オンライン特化校に比べてWeb機能が見劣り
TACにもWeb通信講座は存在しますが、母体は通学校という出自を持ちます。
そのため、スマホ完結の学習アプリや動画チャプター機能などは、新興のオンライン特化校に比べると簡素です。
「スマホ1台で完結する学習」を想定している人には、機能面で物足りなさを感じる可能性があります。
近年はCPA会計学院などがオンライン機能を大幅強化しており、相対的にTACの遅れが目立ちます。
とくに移動時間や隙間時間の活用を重視する受験生は、この点を慎重に比較しておきたいところです。
TAC公認会計士講座が向かない人3パターン

続いて、上記のデメリットを踏まえて「TACが向かない人」を3パターンに整理します。
当てはまる項目が多い場合、他社を検討する価値があります。
パターン1:最新の合格者占有率を最重視したい人
「業界トップシェアの予備校に通うこと自体が安心材料になる」と感じる人は要注意です。
直近の合格者占有率ではCPA会計学院がTACを上回っています。
占有率という客観指標を判断軸に置くなら、CPA会計学院のほうが整合的です。
逆に「歴史と伝統」を重視するならTACでも問題ありません。
パターン2:短期集中・効率最優先で合格したい人
働きながらや学業と並行しながら、最短ルートで合格したい人にもTACは合わない場合があります。
TACの教材は網羅性が高い反面、こなすには相応の学習時間が必要です。
短期集中での合格を狙うなら、教材が絞り込まれた予備校のほうが結果を出しやすいでしょう。
具体的には、CPA会計学院や大原の効率重視カリキュラムも比較対象に入れたいところです。
パターン3:オンライン完結・スマホ学習を希望する人
通学を前提としない、完全オンラインでの学習を希望する人にもTACは慎重な検討が必要です。
Web講義自体は提供されていますが、UI・アプリ機能はオンライン特化校に比べて簡素です。
「スマホで全て完結」を求めるならCPA会計学院などオンライン主体の予備校が優位です。
校舎に通えない地方在住者・出張の多い社会人は、機能差を試聴で確認しておくと安心です。
逆に、TAC公認会計士講座が向く人

もちろん、TACにも他社にはない強みがあります。
以下に当てはまる人なら、TACを選んで満足できる可能性が高いです。
老舗の安心感と知名度を最重視したい人
TACは公認会計士講座を長年展開してきた老舗です。
「迷ったら大手」という安心感を最優先する人には、依然として有力な選択肢です。
就職活動や転職時にも、TAC出身という肩書きはマイナスにはなりません。
税理士・簿記など他資格とのWライセンスを狙う人
TACは公認会計士以外にも、税理士・簿記・社労士など士業講座を幅広く展開しています。
そのため、公認会計士合格後に税理士登録や他資格取得を狙う人には情報が集約されている強みがあります。
将来的に複数資格を取りたいなら、TACのWライセンス制度や受講生割引は魅力的です。
全国校舎で対面サポートを受けたい人
TACの校舎ネットワークは全国主要都市に展開しており、自習室や質問対応も充実しています。
「家では集中できない」「対面で質問したい」というタイプには、校舎の存在が大きな価値になります。
校舎活用前提なら、TACのインフラは業界随一の水準です。
他社で代替できるケース:CPA・大原・LECとの比較

TACのデメリットが気になる場合、具体的にどの予備校を検討すべきでしょうか。
主要3社との比較ポイントを整理します。
CPA会計学院との比較
CPA会計学院は直近の合格者占有率でTACを上回る、いま最も勢いのある予備校です。
オンライン学習機能・テキスト・講師陣のいずれも高水準で、占有率重視層からの支持が圧倒的です。
「最大手=最多合格者」を求めるなら、現時点ではCPA会計学院が最有力です。
大原との比較
資格の大原は、TACと並ぶ伝統校の一つです。
TACよりやや受講料が抑えめで、答案練習や添削指導に定評があるのが特徴です。
「老舗の安心感は欲しいが、TACほどの予算は組めない」という人には、大原が現実的な選択肢になります。
LECとの比較
LECは公認会計士講座も展開していますが、規模感ではTACやCPAに譲ります。
料金面で柔軟なキャンペーンを実施することが多く、コスト最優先の場合は候補に入ります。
ただし合格実績の蓄積はTAC・CPAに比べると見劣りするため、慎重な比較が必要です。
\デメリット理解で選ぶ通学派の本命/
\CPAが合わない人の通学派本命/
TAC申込前に必ず確認したいチェックリスト

「TACで決めた」と思っても、申込前に必ず確認したい項目があります。
後悔しないためのチェックリストをまとめました。
✅ TAC申込前チェックリスト
- 最新の合格者占有率を公式発表で確認したか
- 総額費用(基本講座+オプション+教材代)を見積もったか
- 通学校舎までの交通時間を試算したか
- Web講義のサンプルを視聴したか
- 他校(CPA・大原)の資料請求も済ませたか
- 合格まで2年想定で、生活費も含めた総支出を試算したか
- 家族・職場の理解は得られているか
とくに最後の「他校の資料請求」は必ず行ってください。
他社を見ずにTACを選ぶと、後で「もっと自分に合う予備校があったのでは」と後悔しがちです。
公平に見るTACのメリット側面

ここまでデメリット中心に見てきましたが、TACが長年トップクラスを維持してきたのには理由があります。
公平を期すため、メリットも整理しておきます。
老舗ならではのブランド安心感
TACは公認会計士業界における伝統校の代表格です。
「最大手の老舗」という安心感は、長期戦になりがちな試験では精神的支柱になります。
会計士試験は2〜3年単位の長丁場です。途中で迷ったとき、ブランドの安心感が踏ん張りどころになる場面もあります。
全国主要都市の校舎インフラ
TACは全国主要都市に校舎を構えています。
自習室・質問対応・模試会場など、対面で得られるメリットは依然として大きいです。
「自宅では集中できないタイプ」には、校舎を持つTACが圧倒的に強いといえます。
講師の質と長年の指導ノウハウ
TACの講師陣は、長年の指導ノウハウを蓄積しています。
講義の組み立て・答練の作り込み・本試験分析など、ベテラン講師の手腕は折り紙付きです。
「人気講師の生講義をリアルタイムで受けたい」というニーズには、TACの通学クラスは最良の選択肢です。
TACを選ぶべきタイプ早見表

ここまでの整理を踏まえ、タイプ別に最適予備校を早見表にしました。
| タイプ | 最適予備校 | 理由 |
|---|---|---|
| 老舗の安心感重視 | TAC | 伝統と全国校舎 |
| 合格者占有率重視 | CPA会計学院 | 直近占有率トップ |
| コスト重視 | 大原 | 老舗で受講料抑えめ |
| オンライン完結希望 | CPA会計学院 | スマホ機能が充実 |
| Wライセンス志向 | TAC | 他資格講座も豊富 |
自分のタイプを把握したうえで予備校を選ぶと、後悔の確率を大きく下げられます。
TAC申込前にやるべき3ステップ

最後に、TACを含めた公認会計士予備校選びでやるべき3ステップをまとめます。
ステップ1:主要3〜4校の資料を一括請求する
まずはTAC・CPA会計学院・大原・LECなど主要校の無料資料を一括請求しましょう。
料金表・カリキュラム・サンプル教材を横並びで比較すると、自分に合う校が見えてきます。
ステップ2:Web講義のサンプルを必ず視聴する
パンフレットだけでは講義の雰囲気はわかりません。
各社のサンプル動画を視聴し、講師の話し方・テキストの見やすさを比較してください。
長期戦になる試験だからこそ、講義の相性は合否を左右します。
ステップ3:合格まで2年想定で総コストを試算する
公認会計士試験は、ストレート合格でも2年前後を要するのが一般的です。
受講料だけでなく、追加講座・教材費・生活費まで含めた総コストを試算しましょう。
総コストを把握しないまま申し込むと、途中で資金が尽きるリスクがあります。
📘 まずは公認会計士通信講座を横並びで比較したい方へ
各社の料金・カリキュラム・合格実績を一覧で確認できる比較記事を用意しています。
TACで決める前に、必ず他社と並べて比較してください。
よくある質問FAQ

TAC公認会計士講座について、検索でよく寄せられる質問にお答えします。
Q1:TACの公認会計士講座は本当に「やめとけ」なのですか?
結論として「全員にとってやめとけ」ということはありません。
老舗の安心感や全国校舎の利便性を重視する人には、依然として有力な選択肢です。
ただし、合格者占有率や費用対効果を重視するならCPA会計学院や大原を比較対象に入れてください。
Q2:TACとCPA会計学院、結局どちらを選ぶべきですか?
判断軸によります。
合格者占有率・オンライン機能・直近の勢いを重視するならCPA会計学院です。
伝統・全国校舎・Wライセンスを重視するならTACが優位といえます。
Q3:TACの受講料は途中で返金されますか?
受講開始後の返金は、原則として受講規約で制限されています。
クーリングオフ期間や中途解約条件は、申込前に必ず公式規約で確認してください。
「合わなかったら返金」ではなく、申込前の比較検討で防ぐのが基本姿勢です。
Q4:社会人がTACで合格するのは現実的ですか?
不可能ではありませんが、教材ボリュームと学習時間のバランスに注意が必要です。
仕事の繁忙期と試験直前期の重なりも考慮し、2〜3年計画で挑むのが現実的です。
短期集中で完走したい場合は、教材を絞り込んだ予備校のほうが向く場合もあります。
Q5:TACの評判をもっと詳しく知りたいです
合格者の体験談や生徒の声をまとめた記事を別途用意しています。
本記事のデメリット解説と併せて、評判記事も読むと判断材料が増えます。
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まとめ:TAC公認会計士講座のデメリットと向き合う

TAC公認会計士講座は、老舗の安心感と全国校舎を強みに持つ伝統校です。
一方で、合格者占有率の逆転・料金の高さ・通学拘束・教材量・Web機能の遅れというデメリットも存在します。
「最大手だから」という理由だけでTACを選ぶのは、すでに最適解ではありません。
自分のタイプに合わせて、CPA会計学院や大原など他社も含めた比較検討を行ってください。
まずは無料資料請求からスタートし、後悔のない予備校選びを進めましょう。



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