宅建試験は10月の第3日曜日に実施される、年1回勝負の国家試験です。
合格率は例年15〜17%前後で推移しており、独学・通信講座問わず模試の活用が合否を分けます。
本記事では、LEC・TAC・大原・フォーサイトの各社模試の特徴・難易度・料金・受ける順序を完全比較します。
初めて宅建試験を受ける方も、リベンジ組の方も、最適な模試スケジュールが組めるようになります。
最後まで読めば、模試で得た情報を本試験の得点に変える具体的な活用法までわかります。
👤 この記事を書いた人
複数の士業資格を保有する現役士業。宅建士をはじめとする士業資格の取得情報・キャリア活用について、公式統計および公開情報を元に整理しています。
結論:宅建模試はLEC+TACor大原で2〜3回が最適

宅建模試は受ければ受けるほど良いというものではありません。
過去問演習の時間を圧迫してしまっては本末転倒だからです。
そこで、効率良く弱点発見・本番慣れができる組み合わせを最初に提示します。
おすすめパターン①:王道2回コース
標準的な受験生に最もおすすめなのが、王道2回コースです。
9月にLEC公開模試、10月初旬にTAC直前模試を受けます。
このパターンなら総額1万円以下で本番レベルの問題に2回挑戦できます。
おすすめパターン②:しっかり3回コース
独学で不安が強い方には3回コースをおすすめします。
LEC公開模試・TAC直前模試・大原直前模試の3つを受けます。
各社の出題傾向の違いから、自分の弱点が立体的に見えてきます。
おすすめパターン③:通信講座セットコース
フォーサイトやアガルートなど通信講座を受講中の方は別パターンです。
講座付属の模試+LEC公開模試の組み合わせがバランス良いです。
講座付属模試は自分の学習進度に合った難易度に設計されています。
そもそもなぜ模試を受けるべきか
模試を受ける理由は大きく3つあります。
1つ目は本試験の時間配分を体感できることです。
2時間で50問という制限は実際にやってみないと感覚がつかめません。
2つ目は自分の弱点分野を客観的に把握できることです。
3つ目は全国受験者の中での立ち位置を知れる点です。
偏差値や順位は、独学では絶対に得られない貴重な情報になります。
模試以外で本番慣れする方法
会場模試以外でも本番慣れの工夫はできます。
過去問を本番と同じ2時間で50問解く「自宅本番形式」が効果的です。
スマホでタイマーをセットして時間内に解く訓練を週1回行いましょう。
本試験当日の朝食・服装・移動経路まで再現すればさらに効果的です。
無料の過去問アプリと組み合わせれば、コストゼロで本番慣れができます。
宅建模試の3つの種類を理解する

宅建模試は実施形態によって3つに分類されます。
それぞれの特徴を知ったうえで、自分のスタイルに合った形式を選びましょう。
種類①:会場模試(本番シミュレーション)
予備校の会場に集まって受けるのが会場模試です。
本番と同じ2時間で50問を解く緊張感が再現できます。
試験慣れの効果が最大で、本試験のリハーサルになるのが最大のメリットです。
LEC・TAC・大原などの大手予備校が9〜10月に開催しています。
種類②:自宅模試(時間と場所を選ばない)
自宅模試は予備校から問題が郵送されるタイプです。
自分の都合の良いタイミングで解いて、解答を返送します。
地方在住者や仕事で会場に行けない方に最適です。
会場模試と同じ問題が使われることが多く、コストは同等です。
種類③:市販模試(書店で買える低コスト型)
市販模試は書店で1冊1,500円前後で買える模試本です。
LEC・TAC・住宅新報社などから複数回分が収録された本が出ています。
採点・解説は自分で行いますが、コスパは最強です。
会場模試の補強として2〜3冊回すのも有効な戦略になります。
各社模試の特徴・難易度を徹底比較

主要4社の模試にはそれぞれ独自の出題傾向があります。
傾向を把握したうえで自分に合った模試を選びましょう。
LEC東京リーガルマインドの公開模試
LECは宅建受験者数最大手の予備校です。
0円模試・全日本宅建公開模試・ファイナル模試など豊富なラインナップがあります。
難易度は本試験と同等〜やや難しめに設定されています。
受験者数が多いため、全国順位や偏差値が正確に把握できるのが強みです。
TAC(Wセミナー)の直前模試
TACは経理・法律系資格の老舗予備校です。
宅建では「全国公開模試」と「直前予想模試」の2つが看板です。
問題のクオリティが高く、ひねった応用問題が多いのが特徴です。
基礎が固まった受験生のレベルアップに向いています。
資格の大原の宅建直前模試
大原は税理士・公認会計士で有名な専門学校グループです。
宅建では基礎重視・出題予想重視の模試を展開しています。
民法・宅建業法の基本論点を確実に押さえる作問が好評です。
初心者〜中級者が自信を取り戻すのに最適です。
フォーサイトの自宅模試
フォーサイトは通信講座主体のオンライン予備校です。
模試は通信講座セットまたは単体購入で利用できます。
難易度はやや易しめ〜標準で、合格点(35〜38点)を取りやすい設計です。
モチベーション維持に役立つタイプの模試です。
| 予備校 | 代表模試 | 難易度 | 料金目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| LEC | 全日本宅建公開模試 | 標準〜やや難 | 3,300円 | 受験者数最大・順位精度高 |
| TAC | 全国公開模試 | やや難 | 3,500円 | 応用問題に強い |
| 大原 | 宅建直前模試 | 標準 | 3,000円 | 基礎重視・出題予想 |
| フォーサイト | 自宅模試 | やや易 | 講座セット | 通信講座と相性◎ |
日建学院の宅建模試も視野に
建築系資格に強い日建学院の宅建模試も選択肢に入ります。
不動産業界の実務に近い問題傾向が特徴です。
不動産会社勤務の方が実務とリンクして学べるメリットがあります。
スタディングのオンライン模試
スタディングはオンライン特化型の通信講座です。
スマホで完結する模試が用意されており、スキマ時間で取り組めます。
通勤電車や昼休みに模試を進められる利便性が魅力です。
宅建模試は何回受けるべきか

模試の回数には適正値があります。
少なすぎても本番慣れができず、多すぎても直前期の演習時間を圧迫します。
独学受験生の最適本数:2〜3回
独学の方は2〜3回の受験が最適です。
独学は本番の雰囲気を体験する機会が少ないからです。
会場で時間を計って50問解く経験を最低2回は積みましょう。
通信講座受講者の最適本数:1〜2回
通信講座を受講中の方は1〜2回で十分です。
講座付属の模試が既に1〜2回分含まれているケースが多いためです。
追加で受けるなら大手予備校の公開模試1回を推奨します。
受けすぎが招く3つの弊害
模試を4回以上受けると弊害が出始めます。
過去問演習・苦手分野の補強・テキスト見直しの時間が削られるのが最大の問題です。
また、結果に一喜一憂して精神的に疲弊するリスクもあります。
模試はあくまで「弱点発見ツール」と割り切りましょう。
宅建模試を受ける最適な順序

模試を受ける時期にはセオリーがあります。
時期を誤ると、本来の効果が得られないどころか逆効果になることもあります。
時期①:8月下旬〜9月上旬の公開模試(任意)
余裕がある方は8月下旬の公開模試も検討できます。
ただしこの時期は基礎学習が一巡したばかりです。
点数は20点台前半でも気にせず、苦手分野の特定に使うのが正解です。
時期②:9月中旬〜下旬の公開模試(必須)
最も重要なのが9月中旬〜下旬の公開模試です。
LECやTACの全国公開模試が次々に開催されます。
本試験まで約3〜4週間あり、弱点補強の時間が取れる絶妙な時期です。
時期③:10月初旬の直前模試(推奨)
本試験直前(10月第1週)に直前模試を1回受けるのが理想です。
この時期は本番に近い緊張感で受験できます。
結果に一喜一憂せず、最終チェックリスト作成に活用しましょう。
宅建模試の料金を徹底比較

模試の費用は形式によって大きく異なります。
予算と効果のバランスを見て選びましょう。
会場模試の料金相場:3,000〜4,000円
大手予備校の会場模試は1回3,000〜4,000円が相場です。
LECの全日本宅建公開模試は1回3,300円程度です。
TAC全国公開模試は1回3,500円前後で展開されています。
自宅模試の料金相場:2,500〜3,500円
自宅模試は会場模試よりやや安い設定です。
会場費がかからない分、500〜1,000円安くなっています。
地方在住者は自宅模試の方が交通費込みでお得になります。
市販模試の料金:1冊1,500円前後
市販模試は書店で1,500〜2,000円で買えます。
3〜4回分の模試が収録されており、コスパは最強です。
採点・解説は自力ですが、独学者の強い味方です。
通信講座セットの場合
フォーサイト・アガルートなど通信講座は模試がセットの場合があります。
講座料金に含まれているため、別途模試代を払う必要がありません。
通信講座を受講中なら追加模試は1回で十分なケースが多いです。
\合格率64.0%・業界トップクラス/
宅建模試の申込み時期と注意点

模試の申込みは早めの行動が大切です。
人気の会場・日程は受付開始直後に満席になることもあります。
申込み開始時期:7月下旬〜8月
大手予備校の模試は7月下旬から8月にかけて申込みが始まります。
LECは8月上旬、TACは8月中旬から受付開始というケースが多いです。
受験要項発表(7月初旬)とほぼ同時期に動き出す意識を持ちましょう。
人気会場は早期に満席
東京・大阪・名古屋などの主要都市の人気会場は早期に埋まります。
特に土日開催・午前部はすぐ満席になります。
希望会場・日時が決まったら受付開始直後に申込みましょう。
オンライン受験も活用
近年はオンライン受験(自宅でWeb受験)も増えています。
会場の混雑を避けたい方や地方在住者に便利です。
本番の緊張感は劣るものの、解答提出後すぐに採点結果が出るメリットもあります。
キャンセル・振替制度を確認
申込み後にキャンセルや振替が必要になる場合もあります。
各予備校でキャンセル料・振替条件が異なります。
LECは原則返金不可、TACは一定期間内なら振替可など差があります。
申込み前に必ず利用規約を確認しましょう。
模試の自己採点と分析方法

模試は受けた後の分析で価値が決まります。
採点しただけで終わらせるのは非常にもったいないです。
分析①:分野別正答率を出す
まずは分野別の正答率を計算します。
権利関係・宅建業法・法令上の制限・税その他の4分野ごとに正答率を出しましょう。
宅建業法で8割未満なら最優先で復習が必要です。
分析②:間違えた理由を3分類
間違えた問題は理由を3つに分類します。
「知識不足」「ケアレスミス」「時間不足」の3パターンです。
知識不足はテキスト復習、ケアレスミスは解答手順見直しと対策が変わります。
分析③:解答時間を記録する
各分野にどれだけ時間を使ったかも記録しましょう。
権利関係に時間を使いすぎていないか確認します。
本試験では宅建業法から解く戦略が有効です。
分析④:時間内に解き切れたかを記録
50問を2時間以内に解き切れたかも重要なチェックポイントです。
解き切れなかった問題はマークシートを塗っただけでは不正解になります。
最低でも残り10分は見直しに使える時間配分を目指しましょう。
分析⑤:模試の解説を読み込む
模試の解説冊子は宝の山です。
正解した問題でも、なぜその選択肢が正しいかを言語化できるか確認します。
「なんとなく正解」では本試験で確実に得点できません。
模試の点数と本試験の差を理解する

模試と本試験の点数には一定の相関があります。
ただし完全に一致するわけではないことを理解しておきましょう。
模試35点なら本試験32〜38点が目安
模試で35点取れる実力があれば、本試験は概ね32〜38点に収まります。
合格基準点(34〜38点)とほぼ重なるため、合否ライン上にいます。
本試験まで毎日1〜2点ずつ上積みする意識で挑みましょう。
模試38点以上なら本試験合格圏内
模試で38点を安定して取れていれば合格圏内です。
本試験では緊張で2〜3点下振れする可能性を見込んでも合格点に届きます。
残り期間は弱点補強より得点源の維持を優先しましょう。
模試30点以下なら戦略的に立て直し
模試で30点以下なら立て直しが必要です。
権利関係を捨てて宅建業法・法令上の制限に絞る戦略も検討しましょう。
宅建業法20問満点を目指せば合格点に近づく余地は十分あります。
予備校の合格予想ラインに注目
各予備校は模試結果から本試験の合格予想点を発表します。
LECやTACの予想は精度が高く、参考になります。
自分が予想点の何点上にいるかで戦略を組みましょう。
模試を本試験の得点に変える活用法

模試は受けるだけでは意味がありません。
本試験で1点でも多く取るための活用法を実践しましょう。
活用法①:間違いノートを作る
間違えた問題は専用ノートに記録しましょう。
問題文・自分の解答・正解・解説のポイントを書き写します。
本試験前日はこのノートだけを見返すと効率的です。
活用法②:解答手順を確立する
模試で50問解く順序・時間配分を確立します。
多くの合格者は「宅建業法→法令上の制限→税その他→権利関係」の順に解きます。
得点源を先に固めて、難しい権利関係は後回しにする戦略です。
活用法③:模試当日を本試験のリハーサルにする
模試当日は本試験と同じ服装・持ち物で臨みましょう。
朝食メニューや会場までの移動経路も再現します。
本試験当日の不安要素を事前に潰しておくのが目的です。
活用法④:出題予想として活用
予備校の模試には最新の出題予想が反映されています。
模試で出た論点は本試験でも形を変えて出る可能性があります。
解説を読み込んで関連知識まで広げておきましょう。
活用法⑤:模試の問題を本試験直前に再解
受けた模試の問題は本試験直前にもう一度解きましょう。
2回目で全問正解できれば、その分野は完璧に仕上がっています。
時間を計らず復習用として丁寧に解くのがコツです。
活用法⑥:模試仲間と情報交換
同じ模試を受けた仲間と情報交換するのも有効です。
SNSやオンライン勉強会で「あの問題どう解いた?」と話すと記憶に定着します。
本試験までモチベーションを維持する力にもなります。
宅建模試を受けすぎてはいけない理由

「不安だから模試をたくさん受けたい」という気持ちは理解できます。
しかし模試の受けすぎは合格を遠ざける行為になりがちです。
理由①:過去問演習の時間が削られる
模試1回には移動・受験・復習で約8時間かかります。
これが5回になると単純計算で40時間を消費します。
40時間あれば過去問10年分を2周できる時間です。
理由②:結果に一喜一憂して疲弊する
毎週のように模試を受けると点数の上下で精神的に疲弊します。
本試験直前期はメンタル管理も重要な実力のうちです。
模試の点数より「何ができるようになったか」に意識を向けましょう。
理由③:本番特有の緊張感が薄れる
模試を受けすぎると逆に緊張感が薄れていきます。
会場模試は2〜3回までが緊張感を保てる限界とされています。
本試験で適度な緊張を保つためにも回数は絞りましょう。
模試と過去問の理想バランス
直前期の学習時間は模試と過去問のバランスが鍵です。
時間配分の理想は「過去問7:模試3」程度と言われています。
過去問15年分を3周することが何より優先されるべきです。
模試はあくまで過去問の補完ツールという位置付けが正解です。
宅建模試に関するよくある質問

Q1:模試は1社だけでも大丈夫ですか?
Q2:模試は当日に解説講義も受けるべき?
Q3:模試の偏差値はどれくらい必要?
Q4:模試の問題は本試験と似ていますか?
Q5:模試で時間が足りなかった場合の対策は?
Q6:無料模試はクオリティが低い?
Q7:模試の結果が悪くてもまだ間に合う?
Q8:模試の解答スピードを上げるには?
📚 公的機関の参考情報
まとめ:宅建模試は戦略的に2〜3回受けよう

宅建模試の選び方と受け方を解説してきました。
結論として、LECの公開模試(9月)+TACか大原の直前模試(10月)で2〜3回が王道です。
各社の難易度や問題傾向の違いを理解して使い分けましょう。
📝 この記事の要点
- 模試は会場・自宅・市販の3種類から選ぶ
- LEC標準・TAC応用・大原基礎・フォーサイトやや易の特徴
- 独学なら2〜3回、通信講座受講なら1〜2回が最適
- 9月公開模試→10月初旬直前模試の順序が王道
- 受けすぎは過去問演習の時間を圧迫するので注意
- 間違いノート作成と当日リハーサル化が活用の要
模試は弱点発見ツールと割り切り、過去問演習と並行して進めることが合格への最短ルートです。
本試験まで残された時間を最大限活かして、一発合格を勝ち取りましょう。
📚 参考リンク・出典
\3大予備校の一角・伝統と実績/
\3大予備校の一角・伝統校/
\スマホ完結・脳科学に基づく効率学習/
合わせて読みたい記事




コメント